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2006年06月28日

ボクシングはスポーツそれとも?

闘論:亀田3兄弟ブーム 原功氏/具志堅用高氏-格闘技:MSN毎日インタラクティブ

ボクシング:協栄ジム会長が具志堅氏に反論 亀田3兄弟で-格闘技:MSN毎日インタラクティブ

さてさて、はたして実際は・・・・
実は私、動いている亀田さんは見たことがない。というのも、日本のTVとか見ないもので。。。だから、全部マスコミのフィルターがかかった姿しかしらないんですが。
実際の彼がどうであるかはともかくとして、いろいろな発言やパフォーマンスなんかは私の好きなタイプではありません。しかし、現在の日本のボクシング界の不況を打破するためにどんなことをしてでも注目を集める必要があると考えてやっているのだとしたら、それはそれで一理あることでしょう。とはいえ、対戦後の相手に対するネガティブなコメントはちょっといただけないとは思いますが。
残念なことに現在の日本のボクシングファンは、彼のするようなパフォーマンスを喜ぶ、どちらかというと喧嘩の延長線みたいなボクシングファンが多いので、(全員じゃないですけどね) こういうパフォーマンスになってしまうんでしょう。
具志堅さんのコメントは確かに彼の立場を考えると少し問題。亀田さんのためにボクシングの興行が少しでも上向きになっていることはたしかだし、マッチメイクだって立派な仕事だから、弱い相手とするのも強い相手とするのも大事なことだ。現実に今のボクシングは興行であるからして、客を集められるようにすることもとても大事。いくら世界最高のボクサーだって、客が集まらなければ飯は食えないのだから。
具志堅さんが考えるようなきれいなボクシングで商売を成り立たせるためには、喧嘩じゃなくてスポーツとしてのボクシングを観て楽しめるファン層を作ることが大事であり、そのためにはプロを目指さない人のためのボクシング教室がもっともっと増える必要があると思う。具志堅さんを始め、歴代の業界人達はその努力をサボってきたのではないだろうか?俺は修行した、俺は強い、だから俺が稼げなきゃおかしい、というわがままな考え方ではプロスポーツは成り立たない。世界最強の男でも観客のご機嫌をとらなければプロではない。

本当の亀田さんがどんな人かは知らないけれど、あの体を見る限り、トレーニングをしっかりしていることは確かだから、努力のかけらもない人間でないことだけは確かだろう。それにしても、日本人ボクサーで一階級落としての世界挑戦って相当きついんじゃないだろうか?もし成功して、2階級3階級と制覇して、本当に本当に世界の頂点に立つようなボクサーになったときには、どう言動を調整するんだろうか?もっとも日本ではそれでもボクシングで大金持ちになるのは厳しいかもしれない。


2006年06月27日

体力強化と維持

日本代表の体力不足、厳しく指摘…ジーコ監督一問一答 : ニュース : ワールドカップ2006 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

格闘技ではないけれど、面白い部分を見つけたので紹介します。
引用
ジーコ発言
――技術はかなりのところまできているが、力をコンスタントに出せなかった。体力的なベースがないからだ。日本全体が、若いうちから筋力を鍛える必要があることに目を向けなくてはいけない。私は、今でも中沢(横浜M)や宮本(G大阪)にボールを取られない自信がある。16歳から筋肉トレーニングをしてきたからだ。
引用終わり

ジーコって何歳でしたっけ?50歳超ですよね。
でも、この話も本当かも?と思える。それはブラジルの体力を見ているから。
先月から3週間ほどブラジルに滞在したが、そこで見た肉体はほれぼれするものばかりだった。富裕層においては、先進国と同様の体型の人も多いが、(それでも肥満は少ない)中流以下の人はほとんどがスポーツ選手のような体格をしている。おそらく体脂肪率はほどんどの人が1桁だろう。
それで子供は炎天下でサッカーをしているし、大人もスーツを着ているような一部を除けばほとんどが格闘技選手みたいに筋肉丸出しの体をしていた。簡単に言うとブルースリーみたいなのが、普通にゴロゴロ転がっている国であった。ドラムのリズムに合わせてストリートで格闘技風の踊りをしている集団(これはカポエイラという格闘技らしい)なんてのもいたが、片手逆立ちで連続ジャンプなんてパフォーマンスをできる人間が複数いて、観客もそれに驚かない始末。やはりベースの体力が違う。
女性も女性でとても魅力的なのだが、胸、尻などの女性ホルモンによって発育するところを除けば、余計な脂肪はほとんどない。
都会でも十分驚きだが、特に田舎に行けば、ほぼ全員が鍛え抜かれた体をしている。これは統計にも出ているのだが、ブラジルでは圧倒的人口が栄養価不足の環境にある。つまり、脂肪をつけられるほど食べていないのだ。しかし、肉体労働や日々の移動に伴う運動、さらにはサッカーやダンスへの熱狂などで筋肉は育ち、それを達成できなかったものは生き残れない。
そんな厳しい国でさらにZico(やせっぽち)のニックネームをもらったようなジーコは、ほんとうに厳しいトレーニングをしてきたことだろう。

というわけで、ブラジルから帰ってきてからは思い出したように体を鍛えています。年齢を言い訳にはしたくないですからね。