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2007年03月19日

減量失敗の裏にあるもの

Yahoo!ニュース - スポーツナビ - パーラが世界戦前日計量で体重超過の失格、王座はく奪!=ボクシング

規定50.8kgに対して53.5kgで2.7kgオーバー
こりゃ、もう確信犯ですね。
再計量で2.1kgオーバーということなのに契約ウェイトを53.5kgにしたのはなぜ?
52.9kgまで一瞬でも下がったんなら、そこを契約にすれば良いのに。。。。
ここから読めることは52.9kgでは戦えないくらい体重オーバーの状態ということ。

むしろ、面白かったのはこのニュースに対する反響。
最近のニュースは、それにトラックバックを打ったブログを紹介したりしていますが。。。
反響の例
1.かわいそう
いや、それは間違ってるとしか思えない。最後の数百グラムならともかくキロ単位でオーバーは、やる気なしとしか言えない。最初からオーバーする気があったかどうかはともかく、努力しなかったことは確か。努力しないで失敗した人を、かわいそう、とする日本の風潮は間違っていると思う。
2.バカ
たぶん、それも間違っているでしょう。本人だけならともかく、トレーナーとかまでいて、無知無能が理由で失敗したとは思えない。キロ単位でオーバーだから、限りなく故意に近いと判断するべきでしょう。
3.ふざけるな!
色々考えると、これが一番ありえる線じゃないかと思います。最初からこの階級を守るのは考えていなくて、階級をあげるつもりだった。でも、日本の試合はファイトマネーが良い。どうせ返上する予定のタイトルなら、剥奪でOK.お金も稼げて、減量しないから有利で、一石二鳥。
試合もせずに返上するのは儲からない。だったら、剥奪上等で勝ち星と貯金が増える試合をしよう。ということでしょう。

ペナルティでも35%しかファイトマネー減らないしね。ベネズエラ国内で試合をしたと思えば、ぼろ儲けでしょう。
それよりも、チケットを買った人は、タイトルマッチじゃなくなったんだから、金返せって言っていいんじゃないかと。。。。。。。少なくとも35%は(笑)

2007年03月10日

カーレーサーの筋トレ

NASCARドライバーのメニューを発見したので紹介します。

1 ウォームアップで自転車漕ぎ10分
2 3分間全開で漕ぐ+3分間流す
3 さらに6回2を繰り返す。合計42分
4 クールダウン10分
以上が朝のメニュー
以下が夕方のメニュー
1 フリーウェイトで10repの三頭筋そして10repの二頭筋
2 10repのミリタリープレス
3 10repのベンチプレス、10repのハムストリング系トレーニング(カールなど)、そして10repのレッグプレス
4 以上のリフティング全部を更に2セット、間に5分休憩を挟みながら。
5 ストレッチ

という朝夕セットを一日置きに。残りの日は軽いランニングやバイク。

年間75戦を戦う人のメニューなので、トレーニングだけを見ると軽く見えますが、これに加えて何時間にもおよび”仕事”がほぼ週2回あるわけですから、むしろ回復が追いつくかが心配。

メニューを見て、気づくのは最大筋力を発揮させるトレーニングが多いこと。実はモータースポーツで要求されるのは、単純な持久力ではなく、最大筋力をどれだけ維持できるかという能力。ここ一番という勝負時にオーバーブーストの状態をどれだけ継続できるかが勝敗の鍵になる、だけではなく、常に休めない状態が続くということもある。簡単に言うとボーとするわけにもいかないし、休むわけにもいかない。普通の人以上の状態をずっと継続するということが求められる。F1ドライバーの場合、脈拍が180前後の状態で45分~1時間のレースを過ごす。NASCARは数時間に及ぶ長丁場だから、もう少し脈は落ちるのではないかと思うが、いずれにせよ極限に近い状態で、心肺機能にかかる負担は大きい。そして筋肉に対しては、所謂「腕があがる」という状態になりやすい使用環境となる。だから、ボクシングで言うなら、ガードを落とさないようなトレーニング(腕を心臓より高いところに上げて作業する)が求められるだろう。

ミリタリープレスはその目的に合ったトレーニング。私はバーベルではなくダンベルでやっています。日ごろボクシングをしていないと、腕を上げ続けられなくなるので、少しでも補うために。実際に欲しいのは持久力なので軽くても長時間すると良いのでしょうけれど、現実にはそんなに長時間は割けません。そのため、重いダンベルを持って腕を肩より下げないようにプレスしています。重いのでそこそこできるようになれば、錘が無い腕なら少しは長持ちするだろうという意図です。