カーレーサーの筋トレ
NASCARドライバーのメニューを発見したので紹介します。
1 ウォームアップで自転車漕ぎ10分
2 3分間全開で漕ぐ+3分間流す
3 さらに6回2を繰り返す。合計42分
4 クールダウン10分
以上が朝のメニュー
以下が夕方のメニュー
1 フリーウェイトで10repの三頭筋そして10repの二頭筋
2 10repのミリタリープレス
3 10repのベンチプレス、10repのハムストリング系トレーニング(カールなど)、そして10repのレッグプレス
4 以上のリフティング全部を更に2セット、間に5分休憩を挟みながら。
5 ストレッチ
という朝夕セットを一日置きに。残りの日は軽いランニングやバイク。
年間75戦を戦う人のメニューなので、トレーニングだけを見ると軽く見えますが、これに加えて何時間にもおよび”仕事”がほぼ週2回あるわけですから、むしろ回復が追いつくかが心配。
メニューを見て、気づくのは最大筋力を発揮させるトレーニングが多いこと。実はモータースポーツで要求されるのは、単純な持久力ではなく、最大筋力をどれだけ維持できるかという能力。ここ一番という勝負時にオーバーブーストの状態をどれだけ継続できるかが勝敗の鍵になる、だけではなく、常に休めない状態が続くということもある。簡単に言うとボーとするわけにもいかないし、休むわけにもいかない。普通の人以上の状態をずっと継続するということが求められる。F1ドライバーの場合、脈拍が180前後の状態で45分~1時間のレースを過ごす。NASCARは数時間に及ぶ長丁場だから、もう少し脈は落ちるのではないかと思うが、いずれにせよ極限に近い状態で、心肺機能にかかる負担は大きい。そして筋肉に対しては、所謂「腕があがる」という状態になりやすい使用環境となる。だから、ボクシングで言うなら、ガードを落とさないようなトレーニング(腕を心臓より高いところに上げて作業する)が求められるだろう。
ミリタリープレスはその目的に合ったトレーニング。私はバーベルではなくダンベルでやっています。日ごろボクシングをしていないと、腕を上げ続けられなくなるので、少しでも補うために。実際に欲しいのは持久力なので軽くても長時間すると良いのでしょうけれど、現実にはそんなに長時間は割けません。そのため、重いダンベルを持って腕を肩より下げないようにプレスしています。重いのでそこそこできるようになれば、錘が無い腕なら少しは長持ちするだろうという意図です。