« February 2005 | メイン | April 2005 »

March 2005 アーカイブ

March 1, 2005

のんで。たべる。

 週末からの暴飲暴食のおかげ?か,お腹痛くなるわ貧血になるわで大変だった。
 そもそものスタートは25日の夜で,25日の夜は馬場で企画バンドのリハで撃沈してた。撃沈しつつ,誕生日をスタジオで迎え,へろへろしてたら友達から連絡があって誕生日だからと酒とケーキをいただいた。ありがとう第一弾。
 で,友達からもらったカヴァの白のシャンパンをチーズケーキをつまみに1人で家で飲んだくれた。いままではロゼしか飲んだこと無かったけど,うまいね。白もなかなかいけますな。でもねー,1人で一瓶飲むのって,うーん圧巻。美味しくて飲んでたら飲み終わったころにはヘロヘロ,そして,朝の4時。顔を洗って布団にもぐりこんで,誕生日は寝倒してやる!と思っていたら,朝の10時に電話が枕元でなった。
 出るとまーちゃんからで
ま「おたんじょうびおめでとう!今日は誰かに盛大なお祝いをしてもらうわけ?」
私「いいや。今日はめでたく夜まで寝るつもり。」
ま「ならば家で盛大な?パーティーをしてあげるからいらっしゃいよ」
私「夜になったらな」
ま「いや,なんかお昼に来いって言ってるよ」
私「わかったわかった」
と電話を切った。その瞬間に2度寝。次に目が覚めたら既に昼の12時だった。あれ,実家に行かなきゃ。と慌てて支度をしたけど着いたのは3時。そっから,ありがとう第二弾。
 3人で白ワインとロゼをあけ,お刺身を食べたり,鳥のトマト煮を食べたり,なんか幸せな食卓でした。いまだに両親に祝ってもらえるムスメなんて,そうそういない。ありがたい。
 そして,そのあと水戸にGo。ゆーたに初対面!ちょおおおおおおおかわいい。やばい。たべちゃいたい。ずっと抱っこさせてもらった。ふわふわ。なんかさー顔が豆みたいで。まじでつれて帰りたかったっす。和美からトップを2つ誕生日のプレゼントでもらっちった。ありがとう第三弾。
 そしてビールを飲みワインを飲み銀杏を食べ,スタバのキャラメルドーナッツを食べ,そのあと帰ってきちゃさーちゃんのおみやのおすしを食べ,なんか飲んで食べてばっかりだなぁ。
 明けて日曜日も,みつ団子を食べて,秋刀魚の焼いたのとかご飯とかのりのお味噌汁とかたべた。あれ,海見に行ったときに,焼きソバとかイカ焼きとか焼きとうもろこしとか食ったな・・・。
 これじゃぁ胃も痛くなるか・・・あはは。幸せな悲鳴ってことで。今日から筋トレがんばろっと。
  

March 2, 2005

波乗りでありたい

 人ってのは,かならずアップとダウンの波がある。と思っている。少なくともあたしにはしっかりある。その上と下の波幅が大きいと,案外疲れちゃったりするわけなんだけど,アップでもダウンでもあたしという個人は変わらんわけで,そのどちらでも受け入れてくれる家族や友人てのは本当に,本当にありがたい存在である。
 ダウンの波てのは,大抵1人で居るときに襲ってくる。あたしはえぐるように考え込むのが癖らしくて,よくないループにはまり込むとどつぼに入り込んで抜け出すのに時間がかかる。いつだったか,前のシャーデーバンドのベースのケイゴ兄が「ネガティブはものすごい吸引力がある」と言ったことがあって,すごい納得した。できれば,ダウンだけど,アップの波が来る気配がするなぁと思っているぐらいがちょうどいい。アップはアップでかなりパワーが要るから疲れてしまうのである。
 でもさー,ダウンなときって,ダウンな自分をどこかで心地よいと感じながら,でも肯定はしきれないわけで,「こんなんじゃいけない」と自己否定に走ってみたりすることもある。で,周りを見回して,自分よりみんながうまく行っているようだ,と隣の芝は青い状態に陥る。そうなるともう,目も当てられないいやぁな感じになってくる。「調子の悪いときもあらぁな」とダウンな自分を許してあげる余裕すらなくなってくる。
 しかもそういうときに限って,というか,まぁダウンだから頭の回転もアップのときとは違うわけで,絶対違う回路が発火してるか,アップの回路は切れてるかどっちかだと思うけど,駄目出しされちゃったりして,減り込んだりするか,逆ぎれたりする。
 中学生のときに,「外から規定される自分」と「自分自らが規定する自分」について考えていたことがある。人が良しとする自分でありたいのではなくて,自分が認めてあげる自分になりたい,ってね。そしてそんな自分を,わかってくれる人がこの世に1人でも!いたら,この上ない幸せだと。これ,いまもかわんない。「あなたが,私を愛してくれること」これがあたしの生きる糧である。うーん,ちょっと宗教チック。いぇーい。
 まぁ,アップであれダウンであれ,巧く乗りこなしたいわけだ。なかなかうまくいかないんだけどさ。

March 4, 2005

オーヴァーフロー

 基本的にポーカーフェイスでいたいけれど,最近は無理です。

come shine or rain

 朝扉をあけたら,雪が降っていた。正直昨日の夜から振っていると思ってたからもっと降り積もっていると思っていたから,あんまり積もってなくて,拍子抜けした。職場に向かった。正直目が覚めたときに熱があるのがわかっていたので,休みたくて仕方がなかった。
 そんな気分で出かけてるから仕事はのらない。おまけに無神経な人のほんとうに無神経な言葉に,うんざりした。早く帰って酒飲んで寝たい。

March 7, 2005

新しい週末のスゝメ

 金曜日。朝雪が降っていた。メディアで言われていたほどすごい降りでもなく,ちょっと「な~んだ」みたいな感じ。上司が出張に出ていたから,うゎー帰ってこれないなぁかわいそうに,いひひ,と思っていたのだが・・・。しかも朝目が覚めたら喉が痛いわけだ。熱もある。また風邪かよ・・・と少々うんざりしながら職場に行って,職場の無神経なやり取りに,すがすがしいとは言いがたい気分で午後を迎えた。
 3時ごろかな,上司が帰ってきて,まぁ定刻どおり帰ってこれることはもうわかっていたので,諦めて営業スマイルで「おかえりなさい」とか言ってみたりして。で,17時になるかならないかの内に,職場にいる宇宙人たちはさっさと帰って行った。あたしも,見習って帰ってみた。といっても,18時過ぎ。最近にしては早い!
 そそくさと,家に帰って,なぜなら料理がしたかったからで,買出しに出かけた。まずコーヒーを買い,チーズを買い,肉を買い,ワインとウィルキンソンのジンジャーエールを買い,野菜を買い・・・って食べるものばっかりだ(笑)そしてパン屋に入り,バケットもフランスパンもなにもないのに心の中で悪態をつき,それでも他のパンを買って帰った。てがもぎれるかと思った。
 作ろうと思っていたのは,スピナッチニョッキ,ルーから作ったホワイトクリームシチュー,トマトソース。7時に帰ってきて,ほうれん草をゆで,ついでにシチュー用のブロッコリーも湯がき,ジャガイモとにんじんの皮を無言で(って言っても1人だから無言は当たり前か・・・1人で喋り捲ってても怖いわな)ひたすらに剥き続け,たまねぎとセロリを切り,トマトソースを作る傍らほうれん草をみじん切りにして,水を切り,茹で上がったジャガイモをマッシュしてあら熱を取り,トマトソースを煮詰めて火を落として冷まし,シチュー用の肉を取り出してハーブソルトで下味をつけ,ほうれん草と粉をマッシュポテトに入れて練り,まな板の上で棒状にしてから切り,湯がいて浮いてきたところを引き上げ,肉に粉をはたいてフライパンでフランべし,野菜を入れて炒めて煮込み,別の鍋でルーを作り始め,焦がさないようにガスの前にへばりつきになって,黙々と炒め,煮込んでいたスープでのばしてから投入し,寸胴一杯にシチューの完成!と思ったらブイヨンを入れるのを忘れたのに気がついて味を付け直し,おなかがすいたのでパンを食べ,作業終了。
 気がつけば11時。自己満足の料理は楽しい。みんなストックにしよう。と思いつつ,シチューは一皿食べてしまった。自画自賛だけど,まじで,おいしかったさ。もぅ,なんていうか,この感動をあなたに!って感じだった。すっかり職場でのいやな出来事はニョッキとともに去り?気分爽快。そっから,ビールを飲み始め,だらだらとしていたら朝の5時になり,あー今日は歌のレッスンじゃん,もう寝なきゃ,と思って寝た。

そして第?次性徴期

 5時に寝る前にゴミを出しに行ったので,って5時だからもう朝だよね?うちの近所は朝しかゴミを出してはいけないんだが,昼まで寝ようとおもって布団に入ったが,明光院先生から宿題を出されていたのを思い出し!って今頃気づくな,って感じだけど,何とか午前中に起きることにした。寝る前にやるべきかもね。起きたら昼だったよ(笑
 起きて,だらだらとしていたら,だんだん時間が経って,あーどうしよう!とか焦りながら昨日作ったシチューとニョッキを食べた。おいちい。食いすぎた。
 遅刻しそうになりながら,結局宿題はやらずに自主連に向かい,ねーさんたちに頭を下げて一緒にやってもらい,レッスンになったら,他のところでしごかれた。あー喉が痛い。声変わるぜこれ。みんなは浅草の餃子館へいくらしい。おいらは吉祥寺へGo。なぜならもう一個レッスンだったから。たどり着いたら吉祥寺はすごい雨で,まぁでもすぐアーケードだから走っていってあまり濡れずに済んだ。
 TuTuとSpring・・・の練習をして,沢山駄目出しをくらった。がんばらう。それから先生とパスタを食べに行き,家に帰ってきたら22時。途中でドーナツ禁断症状が出たけれど,我慢した。それから,セロリの葉っぱがしなってきたので,白菜もあることだし,餃子を作った。それにしても餃子を作るとき,いつも種が余る。今回は種を余らせないようにぎゅうぎゅうにしてみたけど,やっぱりあまった。いつもより多かった気がする。で,残った種はお団子にして今回は焼いてみた。まずくはないけど・・・スープに入れればよかったやっぱり。一息つきながらビールを飲んだ。ああ,労働の後のビールは美味い。って,なに労働したんだよ!とか1人ぼけ突込みをしながら,大人になってよかったなぁと,子供ゴゴロに思いました。にゃはは。

ウミウシになりたい

 明けてもレッスンだったのだなぁ。でも夕方からだから,ぜったい昼過ぎまで寝てやるぞ!と思って眠った。朝8時ごろ電話がなった。出たらまーちゃんだった。なに?っていったら,「いや,昨日電話もらってたから」と言われて,夜中に電話したのを思い出した。かこちゃんに用があって電話したんだけど誰も出ないから,また入院か??と思ってまーちゃんの携帯に電話したのであった。
 電話を切ってから,布団にもぐりこんだけど,花粉症がひどいので薬を飲みに起き上がり,そのままコーヒーを淹れ,ぼけーっとしながら,結局起きることにした。ボーっとしたままシャワーを浴びて,ぼけーっと出てきてふと,スキャットを考えなきゃいけないのを思い出して,音源聞きながら譜面におこし,4拍子の譜面て難しいなぁと若干へこみつつ,気がつけばもう出る時間!
 焦って準備をして出かけた。時間が押してたからなんも問題はなく,始まったら始まったで,昨日の今日だねぇ,パスタ食ってるうちにお前ら練習しろよ!って感じだよね,とか二人で苦笑しつつ,さくっと10分ぐらいで終わり。その後ご飯食べに行った。帰り道,しょうこちゃんと二人で話をしてたら,ダーリンがアメリカにいるので今週会いに行くんだそうな。離れてたら寂しいね,っていったら,「さみしいどころじゃないよー」って一瞬泣きそうな顔になって,抱きしめたくなった。
 誰でも,そういう気持ちを多かれ少なかれ抱えているときがあるのかもしれない。傍にいる人が1人でそんな気持ちを抱えているのだとしたら,気づいていたわることの出来る人になりたい。やはり,無感覚では居たくない。気づかない振りをする優しさも必要かもしれない。だけど,気づかない振りを出来る人は無神経ではないだろう。まぁでも,労わってあげたいと思う対象なのかどうなのか,という問題もあるから,一概に誰に対しても優しくなんかなれないか。逆も然,反省。あーでも優しくしたいと思えない対象の傍にいられるほどあたしゃー人間広くない。やはり,大事にしたい人々を,きちんと大事に出来るっていう,すごくベーシックな部分に立ち戻るわけだ。ふーむ。人って難しいや。
 時々,ウミウシになりたい。ウミウシってのは,実にキレイで,単純で,岩にへばりっついてるだけで,時々はがれて漂ったりして,いまだに「新種・亜種発見!」なんてこと結構ある。まぁ,ウミウシにはウミウシなりの,悩みとかあるんだろうけど。
 
 

March 8, 2005

オーヴァーハンギング

 この間痩せたときに買ったジーパンに,今では腹がのる(笑)。昨日は朝おなかがすいて目が覚めて,フランスパンにジェノベーゼソースをのせてオーブントースターで焼いたものと同じくフランスパンにゴルゴンゾーラチーズをのせて焼いたものをたべた。おいしーぃなぁ。
 昼に,といっても14時ごろだったかな,やっぱりお腹がすいてきて,家に帰ってほうれん草入りのニョッキの上にトマトソースを載せてジェノベーゼソースを混ぜてチーズをふってオーブンで焼いたものを食べた。まじで,美味しかった。涙が出るほど。
 夜は夜で,水天宮前で仕事を終えて,神宮のケイゴ兄の事務所に日曜日にチケットを置きに行き,途中でミニストップによって豚角煮まんとあんまんを買って,事務所で食べた。久しぶりにあったけど,ちょっとふとってやがった。だけど,あんたはもっと太った方がいい!肉やるよ肉!!!っていつものように思った。
 で,帰りながら,ミートソースの作り置きと,ホワイトソースのつくり置きをしようかなと思い始めた。でもねー,ミートソース作るのにひき肉1.4キロぐらいいるんだよね。どこでかうかなぁ。あ,ニュークイックが確か渋谷に入ってたかも!9日はニュークイックの日じゃん!って水曜日じゃん!よーしいくぞ!って,あ,リハだ・・・だめじゃん(笑
 

走り抜けたいのであります

 んー。やっちゃんのブログに書いてあるこのブログについての感想を読んだ。いつもながらの分析力に,感心する。あたしは彼女はぜったい哲学者だと思う。まぁ,それはよいとして。
 彼女にとっての「生きる」は,死なないことなんだそうな。ほぅ,と思った。いろんな「生きる」の捉え方があるんだけど,やっちゃんが指摘するとおり!あたしは「楽しくなければ生きている意味はない」と思っている。楽しく生きるためには忙しくて当たり前だと思っている。だから,楽しくないとかなりへこたれて,廃人のようになる。忙しくなくなると,次にすることを考え始めるか,有効な時間のすごし方を思いつけずに放心する。
 思うんだけどね,あたしはあたしで居たい,というかあたしでしかないんだよね。うらやんだりねたんだりしたところで,他人にはなれぬ。いいなぁ~状態は沢山あるけど,でも,あたしはあたしらしくしか生きられぬ。それが自他からみて是なり否なりあるとしても。
 コギトを感じている。われ思うゆえにわれあり。コギトエルゴスムのコギト。(この考えに至ったデカルトはすごい。われという意識からは逸脱できないと示したのみならず,われという意識を,体から引き剥がしてしまったのだから。)常に斜め上ぐらいからあたしを眺めるあたし。って,生霊みたいだけど笑。いろんな側面があって,年とともに深まりもして,狭まりもして,でも,あたし,という意識は常にある。そのあたし,という意識から時として逸脱したいわけだ。でも,集団は馴染めないので個ではありたい。意識を逸脱して個でありつづけることは,できるのか?
 まぁ,さっきからあたしあたしいってるけど,基本的に,濃く短く走り抜けるように生きていたい。そのためには無感覚無感動ではいたくない。ついでにいえば無神経でもいたくない。表現は自らを超えないし,表現して,随分とちっぽけな自分を再確認しちゃったりするんだが。
 さて,日影君が自転車でこけててを折ったらしい。かれはギタリスト。ついでに失恋?までしちゃったらしい。ハートのみならずボーンブレイク。音楽が出来ないことがこれほどまでに辛いと思わなかったとメールをくれて,あたしは,共感した。生きていくのに必要不可欠であること,あたしにとってそれは歌を歌うことである。不器用で下手でやんなっちゃうけど,魂を両手でつかんで絞ったら,きっと歌が出てくる。くぅ~うかっちょいー。
 充電期間ですよ日影君,充電し終わったときの君が頼もしいではないか。焦ることなかれ。ピース。

March 9, 2005

カフェ?だからどうした!

 下北に新しいカフェが出来てて,プレオープンのときにいったんだけど,そのとき気に入ったから,昨日もう一回行ってきた。ところがさー。いいんだけどさ,かかってる音楽とか雰囲気とか。なんだけどさ,入り口にスタッフがうじゃうじゃ座って,取材か商品開発かなんかしてたんだろうけど,対応がのろいし悪いしほんっとにむかついた。そんなの店閉めてからやれよ!!!って。おもった。なんかね,髪の毛を切られている隣で,スタイリングの練習をされているような気分だった。
 ゴルゴンゾーラスパゲティを食べたいがためにいったんだけど,ソースとパスタの絡み具合が納得いかなくて,しかも対応はのろくて,ものすごい欲求不満になった。なんというか,痒いところに手が届かない!みたいな感じで。アルデンテにしようという気合はわかるんだけど,ゴルゴンゾーラパスタの場合は,絡まないと意味がないので,実にアルデンテでは駄目だとおもうんだよなぁ。以前食べたケーキはむちゃうまかった。昨日は食べなかったけど。
 犬も連れて行けるカフェらしいけどさー。座った瞬間に帰ろうかと思ったけど,それを押しとどめる何かはあると思うんだけどさー。カフェ流行で殿様商売か?とか,心の中で思ってた。何事につけても,人に対する思いやりを忘れちゃあかんのだろうと思った。反面教師。
 今週末はゴルゴンゾーラパスタを作って食べることにしよう。

I have a dream.

 キング牧師の有名な演説の一片。それについて書こうと思っていたら,後ではWhat's a wonderful world.がかかっている。この曲を聴くと,謙虚な気持ちになることがある。カフェの接客ごときで,ちょっと待たされたからといってむかついてごめんなさいとか,そんな感じ。とか言いながら,仕事をサボってこれ書いてるあたり,実にあたしらしい。昨日行ってむかついた(笑)カフェで,イギリス系のジャズっぽいハウスがかかっていて,いいなぁと思ってなんとなく聞いていたら,キング牧師の演説の一部だった。
 あたしは,迫害を受けてもいないし今現在人種差別をぴりぴりと感じるほどの状況下には置かれていないが,キング牧師のこの演説を初めて読んだとき,あれは確か中学生のときだったと思うけど,涙が出てしまった。実に,あたしが生まれる10年も前の演説である。誰にでもわかるような英語で,力強く語りかける。40年以上経った今も,感銘はなお新鮮で,色褪せない。インスパイアされる人々がいるからこそ,彼の演説は様々なラップやハウスやフリージャズなんかに使われる。いろんな形態をとってメッセージは継承され続ける。余談だけど,彼の語り方のリズムとか研究されてて,人の心に伝わる演説の仕方,なんてのに引用されてたこともある。まぁ,音楽もそうだけど,日本人にはないリズムであることは確かだ。
 日々の雑多な悩みなど,消し飛んでしまうパワーがある。今度から元気がなくなったら,彼の演説を読むことにしよう。もっと早く気が付けば,仕事を辞めずにいたかもしれないな。いや,もっと早く辞めたかもしれない,か(笑)

"Free at last, free at last. Thank God Almighty, we are free at last."

3月31日には,晴れてこんな気分でありたいもんだ。そして今日は実に春らしいではないか。「仕事をやめよ!散歩に行こう!」みたいな気分。って,なんで命令形・・・。

March 10, 2005

ナイスですねぇ~

 って、なんだっけ。11pmか。懐かしい。昨日は13日にやるライブのリハにいってきた。パーカッションの人が忙しくてなかなか合わせられなかったんだけど、初めてあわせたら、やっぱりすごいね。パーカッションがあるとなしではぜんぜんちがーぅ。1曲Soliveの曲をやるんだけど、Soliveはオルガンがかっこよくていいなーと思っていたバンド。インストなのでそれにスキャットを入れるという、よく言えばチャレンジ、普通に言えば無茶、をやることにした。
 いざやってみるとなかなかいいフレーズが思い浮かばないもんで、泣けてくる。思いついてもねたが少ないので同じフレーズのループになっちゃったりして自分では結構へこんでたんだけど、おそらく気を使ってくれたギターの人が「かっこいいよよいよ!」といってくれたので、(ってその言葉で「ナイスですねぇ~」を思い出したあたしもあたしだが・・・)単純に喜ぶことにした。そうなると俄然やる気が出てくる「豚もおだてりゃ木に上る」メソッドで。はーがんばろう。てきとーに。笑

March 11, 2005

あめだなぁ

 雨,きらい。だけど,今日の雨は少し暖かくて柔らかい感じ。春が近いということなんだろうか。昨日の夜スタバのキャラメルドーナツを買った。朝食べた。美味しかった。世の中にはどうしてこんなに美味しい食べ物があるんだろう。

 咳がとまらない。風邪じゃないのかもしれない。胸が痛い。いろんな意味で(笑
 

March 14, 2005

スリリング

 へろへろへろへろ,な気分ですが,昨日のライブは楽しかった。インストの曲にスキャットラインをつけたのはもちろん初めてだったし,それをリハごとにだんだんアドリブで変えて行ったり自分なりに考えたりしてたのは,すごい勉強になった。スリリングだし,セッションするときみたいな緊張感があった。ラップも・・・途中でこけましたが・・・楽しかったかも。Mondayの曲は・・・むむむ。ファータイルグラウンドの曲は,リズムが難しかったけど,歌ってて気持ちはよかった。
 初めてジャズのステージに立ったときからずっとあたしの歌を聞いてくれている人が来てたんだけど,「縦ノリもまぁいけてたんじゃないの?」だってさ。珍しく,ステージで踊ってしまったし。聞いているお客さんのこととか実はあまり考えてなくて,楽しもう!って感じ。でも,緊張してたからかなぁ。疲れた。みんなは最後まで元気で,朝までコースで飲んでる人とかもいたんじゃないか??あのパワーはどこにあるのだ?
 さて,これでしばらくジャズに没頭しよう。

続きを読む "スリリング" »

What's goin' on?

 ほう。あと半月。
 ここから見える夕焼けは,今まで働いてきた建物の中で一番だと思う。あと半月だと思うと,ここからの夕焼けを日々焼き付けておこうと思ったりもする。人の心の中には,いろんな襞があって,それに一喜一憂させられたりするけれど,自然の美しさには,なんというか本当に胸を衝かれる瞬間がある。その瞬間を生きたまま切り取るのはどんな腕を持ってしても,不可能だ。切り取った瞬間に,その自然は一瞬であり永遠ともおもえる眠りに就くのだ。
 こうして文字をつづっている瞬間瞬間にも,空は雲は光は表情を変え,建物の印象も変化し,あたしの細胞も死んでいるわけだ。この移り変わりについていけたら,この世は無常だと嘆く必要もないのだろう。でも永遠に走り続けるわけにはいかないから,そして,永遠に続く夕焼けはないのだから,いつか息は切れ,夕闇が訪れる。だから,自分の体力のなさや齢を嘆いたり,若かりしころを思い出してあのころはよかったと思ったり,夜の訪れを時として恨んだりして,結局はただひたすらの無常観の中に置いてきぼりの自分を見出すことになる。
 急がずに行こう。移り変わるすべてを目にすることが無くとも,ふと目を上げた瞬間の美しさを感じる心を持つ状態でありたい。また,移り変わる自分自身もよしとする気持ちの余裕ももっていたい。時の流れは一連のようで,もしかしたら,すべて点在している瞬間瞬間なのかもしれない。だとしたら,その瞬間瞬間を,あたしはもっと大切にしていくべきなのだ。なぜなら,あたし1人が置いてきぼりというわけではなくて,あたしの周囲もすべて無常であるのだから。

March 16, 2005

咳がとまらんですたい

 また風邪か?それとも気管支炎か喘息か?うぇーん。とかぼやくなら煙草をやめろといわれそうですが。
 今朝はいい天気。この調子ならいい量の花粉が飛びそうですなぁ。最近花粉症用?の立体裁断マスクをしてる人が多い。アレが出始めのころしてたことがあって,かなり周りから変な目で見られていたけれど,今は普通らしい。蛇腹タイプのマスクよりもハイテク風で,ある意味花粉症の人々の中でステイタスみたいな感もある(ウソ)。
 鼻がスースーするようにマスクの中にハッカみたいなウェットティッシュ様の物を入れたりしてみたことがあるんだけど,見つけた瞬間「おお!これいいじゃん!」っておもったけど,鼻だけじゃなくて揮発して目がスースーすんだよねあれ。しかもかみすぎて鼻の周りがむけていたりすると,ひりひりするし,却下。
 あたしはこんな調子でヒノキ花粉が終わるまで続くわけだ。もう,なんというか,脳みそ花粉症ですよ。脳膜もつきやぶって大脳皮質に花粉管が伸びてる感じ。うーん。シュール。どうしよう,花粉が単為生殖して木が生えてきちゃったら。まったくもってコジコジの頭花くんみたいじゃーん。
 
 

March 22, 2005

情熱的?なのかなぁ??

 えーと。よくやる気が見られない,やれば出来るのにやらない,といわれることの多い人生を送っております。ほんとはそんなこと無いんだけど,感情表現が下手なのかも。それとか,頑張っちゃうこととか案外かっこ悪いとか思ってんのかも。ま,その辺りは人それぞれなので,いろんなあり方があるのだと思うけれど。人は見かけによらないから見かけで判断してくれるなよ,と思ったりもする。でも,見られ方を気にするわけじゃないけれど,同じようなことを何度も何度もいわれるってのは,やはりこちら側に問題があるのだろう。
 さて。昨日は祝日!休みだ!わーい。絶対昼過ぎまで寝てやる!と思いきや。午前中のまだ早いうちに始まった隣人の喧嘩に寝ていられなくなった。ある意味情熱的,とでもいえるんだろうか。最初は「あーまたか(うん,実はよく喧嘩している)」」と思っていたんだけど,だんだんエスカレートしてきて壁を叩く音とか物投げる音とかし始めて,むかむかするというかなんだか気持ち悪くなってきた。あたしにも,遠い昔に何度かこんな場面があったような記憶もあるので,ある程度までは「あるよなーこういうこと」で済んでるんだけど,まぁ昨日は寝ていられる状況ではないほどに,エキサイトしていたわけで。志半ばで起きざるを得なくなった。
 日曜日に新宿のお店にセッションに出かけて,歌詞が飛んだりしながら苦笑いして歌を歌ってきたんだけど,パソコンを開いたらお店から「5月にブッキングさせてください」とありがたーいお言葉がきていた。あーじゃぁ歌う曲決めなきゃ。あー譜面書かなきゃ。うーん,晴れてるからついでに洗濯しておくか!って感じで,だんだんこちらも活動的になってきて,隣の喧嘩もなんのその。気がつきゃ鼻歌歌いながら洗濯洗濯!って,実際には鼻水たらしながらひくーい声でこぶしをまわすような状況であるから,あまりポップではなかったけど(笑
 その後で今度歌うマイルスのTuTuの一部にマイルスのSo Whatという曲の一部をスキャットで入れようと思っていたから,MDから譜面を起こしていた。コーヒーを入れた。チーズケーキを食べた。煙草を吸った。うーん,貧血で気持ち悪い・・・。へらへらしてたら,おりしも友人が我が家に荷物を取りに来て,よほど変な顔色してたみたいで「だいじょぶ?」を連発された。だいじょぶだいじょぶと答えてみたけれど,友人が荷物を持って去った後ストーブの前にへたり込んでいた。しばらくそうしていたら体温が戻ってきたので,また譜面を書いたりしていた。
 早めに寝ようと思っていたけれど,みほよっちと歌の仕事について話をしていたり,ダイアンショアーを聴いていたりしたら気がつきゃ2時。お隣はまだエキサイティングアゴーゴー,だった。元気だ。パワフルだ。ある意味すごい。感心する。でも,この壁一枚隔てた向こう側では激しいいい争いが続き,こちら側ではまったりととらえどころの無い歌声が響き,なんというか,細胞の中のミトコンドリアとゴルジ体みたいな気分だった。あれ,でもミトコンドリアほどあちらにもこちらにも生産性はないのかもしれないな。じゃぁ,リソソームとゴルジ体,ってな感じで。まぁ,いずれにしろ,ひどい花粉症で眠れやしないんだけどさ。疲れないのかなぁ。かれらは。純粋な疑問。

 さてはて,ワイヤープランツに引き続きテーブルヤシが瀕死の状態なので,玄関の外に出してみた。日光浴。どうなることやら。

さっき

 昼飯を我流ラーメンで食べるついでに,友人の実家が建築中のシングル用のワンルームマンションを見に行った。外側のカバーが外れて,なんともモダンな建物が建っていた。いいなー。新しい建物って。で,ママがいたので,ちょっとだけ話をした。もう既に1部屋しか空いていないらしい。すごいなぁ。
 で,ラーメン食べて帰ってきたら,カルメンに作ってもらったミサンガが取れた。願い事が叶うってことなのかも!いぇーい!なんだか元気になってきたぞ!春だし。で,カルメンにメールしてミサンガ取れた!っていったら「願い事がかなうってことですよ!」って返事が来た。それを信じる信じないは別にして,そういう気持ちって,悪くない。やっぱり元気よく?精神衛生的に健全で?過ごすのはいいこったね。雨降りでもね。あったかくなりつつあるからね。
 
 もうすぐ花見の季節だなぁ。。。

March 23, 2005

寝不足が続くと

 脳梗塞や脳血栓になりやすくなるらしい。納豆やしいたけは脳梗塞や脳血栓を防ぐとか防がないとか。花粉症がひどくて眠られない。まず鼻水が詰まって眠れないし,寝ながらくしゃみが出るから起きてしまうし,顔とか痒くていらいらする。症状を抑えるために薬を飲んだら頭がボーっとしてひたすら眠くて昼間は廃人。あーもう。なんとかならんのか。
 昨日歌の練習に行ったら,鼻詰まってるから益々ピッチが悪い!といわれた。あーうー。

March 24, 2005

冷たい雨

 昨日帰り道,冷たい雨が降っていてげんなりした。降るか降らないかわからないぐらいの時間帯は案外春の気配がして,少し寒くても大丈夫な気分だった。それが,周りの人がみんな帰って,仕事を片付けて帰途に就いたら,エントランスを出たら雨。しかもかなり気温が下がっていた。
 こういうタイミングはあまりよろしくない。春だからといってあまりわくわくできないところが少し哀しい。さっきまで,桜のつぼみが随分大きくなってきたな,って思ってたのに。
 家に帰って焼酎を飲んだくれていた。どうしようもなく,独りだと思った。逢わないと決めた誰か,逢えなくなった誰かに,逢いたい気がした。

晴れてりゃいいのよ晴れてりゃ

 "Spring can really hang you up the most"って曲がある。えらとかチャカカーンとか歌ってて,やっぱりすごいやね。上手いし,間が間抜けじゃないし。あたしが歌うとどうも間抜け感が抜けない。詞の内容は,春ってのは参っちまうぜべいベー,独りでつまんないぜけっ。ってな感じ,かな?(笑)
 実際春に気が滅入ることってある。一人で部屋でぼけーっとしてることもあるし,まぁ大抵はこもって飲んだくれてたりするんだけど,そうでないと散歩に出かけて余計滅入ったりする。この歌はまさに,そんなあたしの歌だと思った。
 でもなぁ。基本的に,春はぽかぽかしてて案外やる気が湧くし,花粉症がつらいけど,桜を見てセンチメンタルな気分になったりもするけど,晴れてれば元気だったり活動的だったりする。太陽光発電みたい・・・。 
 

March 25, 2005

久しぶりに

 パソコンの背景を変えてみたりした。チューリップ。なんか元気でるぅ~。
 今朝はからりと晴れているけれど,なんだか寒い。春はまだか?なぜか随分前に行ったドイツのことを思い出した。4月のはじめだというのに雪が降っていた。そのとき初めて海外に行ったんだけれど,ドイツという国はどこかしら日本に似ている気がした。
 フランクフルトの空港の近くには旅行本に書いてある通り,ジャンキーらしきひとがそこかしこにいた。そっから列車に乗ってバドホンブルグアムマインというところに行ってしばらく滞在したのだけれど,日本の鉄道とは雰囲気が違うしドイツ語のアナウンスや液の看板なんかちっともわからなくて,目指す駅に降りられるかどうかどきどきした。
 滞在したのは白くて小さくてこぎれいなホテルだった。どうやら貴族の別荘だったものをホテルにしたところらしかった。受付にはドイツ語しか話せないおばさんがいたのだけれど,英語の話せる女子学生がバイトで後で来るからわからないことは聞いてくれ,みたいなことを言ってるらしかった。小さくてこぎれいなホテルというのは,どうしてこんなに快適なんだろうか。ベッドも固すぎず柔らかすぎず。さすがリサイクルの国ドイツ(これはあたしの勝手なイメージ)というだけあって,リネンの類もリサイクルの精神が浸透していて,でもちゃんと清潔で石鹸も良い香りがして,幸せだった。でもそこの素晴らしいのは,なんといっても朝食のバイキングで,ドイツパンやいろんなハムやソーセージやシリアルや乳製品なんかがきちんとそろっていた。日本の小さい宿泊施設はえてして朝食が冴えない気がする。そんなことはないのかな??
 寒いことを除けばドイツは住みやすい国だと思う。なぜなら。ポテトが主食である。酒が美味い。ソーセージやハムが美味しい。でかい靴といかしためがねのある国だから。ほんとか??

March 29, 2005

ばばあなもんで。

 と。やさぐれてみたりして。日曜日の昼に交通事故にあった。車に乗ってたら後から追突されるというよくありがちな事故で。なんだけど,そのときセッションに向かわなきゃならない時間だったから電車でそのまま移動した。
 一日経った月曜日に,首が痛い。病院に行った。レントゲン撮ったりなんだり。一日かかっちゃったよ。でも病院の先生はちょー優しかったし,対応も穏やかだったから,手続きとかわかんないなぁと思ってたんだけど案外スムース。よかった。
 でもねー。骨の写真見るなり「骨を見る限り,35歳って感じですね,まぁみんな加齢変形はしますけどね。首鍛えた方がいいですよ。」だってさ。ははは,はは。夜になったら腰が痛くなり始めた。これも交通事故のせい??よくわかんないなぁ・・・。

March 30, 2005

この時期になると

 胸が痛くなる。心象風景がフラッシュバックする感じ。リリカルになり,センチメンタリズムに首を絞められるようだ。やっちゃんもブログでかいてたけど,桜の咲くころというのは,「うかれぽんちになり,情緒不安定になる」わけだ。今日の気候なら,おそらく今日中に桜が咲くだろう。そうなると,桜を見ずにはおれなくなり,表層では花見をしたいきもちでいっぱいになり,もっと深い階層では,友達の眠る墓地に咲く桜の花を思い出したりしている。 
 友人が交通事故で亡くなってから,随分と時間が経った。あの時自分の大半が一緒に死んだ気がしていた。千切ったとかげの尻尾のように,それから十数年の時間をかけて徐々に再生しつつあるのだろうか。チルチルミチルのちぎったパンのように,あたしは自分の歩いてきた道に,自分の欠片を落として歩く。それらは鳥に食べられ,風に攫われ,道端で腐って塵となって消える。はたと振り返って自分の軌跡をたどろうとしても,来し方もわからず,ただ無意味な道が続いている。
 何かしらに特化することも無くただだらだらと生きてきた結果なのだろうと,その現状をかみ締めてみたりしているけれど,なかなかそういう生き方を選んできた人間には厳しい世の中である。継続は力なりとはよく言ったもんだよね。
 

March 31, 2005

目が覚めて

 何も変わらないとおもった。おそらく明日の朝目が覚めたときも,同じように感じるだろう。唯一,明日は夕方まで寝ている権利があるというだけだ。劇的な変化を求めつつ,案外そんなものは訪れてはこないと思う。それなのに,じわりじわりと日々変化していることに気がつきはしない。ふと,あるときに白髪は増えたし,手もかさかさだし,おっぱいは離れてたれていき,顔にシミが目立つようになった,なんてことに愕然とするわけだ。
 継続なんだか,不連続の点の集合なんだかよく分からないけれど,時間というのは流れているように感じられる。ちょっと不思議。同じ流れにのっていれば流れていることなど気がつきはしないだろうし,それでも「自分を置いて周りが流れていく」ように感じたり死んだ人の時間は止まってしまったように感じたりする。
 自分の時間と他人の時間は流れ方は違うんだろうか?それとも,普遍的な時間の流れというのが存在するのだろうか。いずれにしても,変化を時間の差異として感覚することというのは,面白い尺度である。大抵は置いてきぼりにしたりされたりするわけなんだが。
 それにしても,カフカってのは発想がすごい。ある朝目が覚めたら,どうして巨大な芋虫になっていた,なんてことを思いつくんだろうか。これはまさに劇的な変化の訪れなんだけれど,こういう形の,非日常的な,超現実的な?,つまりはウェルカムではない劇的な変化ってのは,にっちもさっちも行かなくて,本当に困ってしまうだろうと思う。うん,自他共にウェルカムではない劇的な変化というのは,嬉しくない。目が覚めたら芋虫になっていたくはない。漂流教室みたいなのも,いやだ。とかいいつつ,漂流教室は大好きだけど。
 カフカ的なのも,漂流教室も,加えて言うなら安部公房的なのも,今まで敢えて認識せずとも継続してきたし継続し続けていくだろうと了解してきた自己存在の継続の危機としての,変化の訪れであったりするからとても厄介だ。しかも,その変化の訪れってのが「ありえんだろう?」と自分に問うてみても,いや,全く否定は出来ないのかも・・・もしかしたら・・・なんて疑心暗鬼が心に忍び込む余地がある。そこが,すごい。まだヘルレイザーの方が安心できる。

 ところで。ヘルレイザーで出てくる鍵としての箱は,リンチのマルホランドに出てくる青い箱と似ていると思ったのはあたしだけだろうか??
 
 

About March 2005

March 2005にブログ「つれづれ」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブはFebruary 2005です。

次のアーカイブはApril 2005です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。