布団の国
世の中とのつながりが希薄になると、決まってあたしは布団の国にいる。
月曜日だというのに、9時にはたと目が覚めて、ごみ出しにいって、その後ひたすらまた寝ていた。譜面を書かなきゃならない曲とか、覚えなきゃならない歌とかあるのに、ぶっちぎり。片付けなきゃならない書類の山とかあるけど、見ない振り。まぁ要するに、現実逃避。布団の中にいるのは、本当に幸せだ。おいしい酒を飲んだりおいしい肉や魚を食べたりするのよりも、幸せだ。
あたしはあまり大きい声で言えることじゃないが、片づけが不得意である。というか、片付いていない状況に対してあまり頓着しない。本を読み始めると周りに本のタワーがたちならび、譜面を書き始めると紙が散乱する。かなりのめんどくさがりで、毎日塵一つないように掃除をするっていう人は本当に尊敬する。ちなみに、片付いている状況の自分の部屋はかなりきれいだと思う。でも、それがあまり長くは続かない。
いつだか、片づけがうまくなる方法ってののひとつに「朝目が覚めたときに、ああ、よく寝たと思うこと」というのがあった。何の関連性があるんだったか忘れたが、あたしはおそらく、かなり長い時間寝ないと「ああよく寝た」とは思わない。ただ、「よく寝た」と感じるほどに寝ていたら、「ああ、よく寝た、けどもう少し」ってことになるんじゃないだろうか。
まぁでも、恋の一つでもしていると、これまた事情が変わってきて、毎日掃除しちゃったりするから怖い。付き合ったら「はじめはこんなんじゃなかったのに」と言われかねないじゃないか。まぁ寄せてあげるブラジャーみたいなもんですよ。まぁ無理は禁物、片付いていない部屋でも居心地がよいと感じてくださる皆様に深謝。って、そんな落ちか・・・。