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October 4, 2005 アーカイブ

October 4, 2005

リンクする人々

 今日は酒屋バー月曜日レギュラーの日でした。いつものように居心地のよいお店。知らないお客様たち。ふと,先日の山本剛さんの「めぐちゃんは,一人でも知らない人の前で歌いなさい」という言葉を思い出したりしていた。常連さんらしき方が何人かいらして,私の友達が何人か来てくれて,その常連さんの中にどこかでお会いしたような気がする方がいた。
 8時を過ぎる。まゆみさん到着。まゆみさんは初めてお会いしたときにも感じたのだけれど,懐かしい感じもする魅力的な人だ。素敵なピアノを披露してくださって,その後弾き語り。まゆみさんに先に歌われたら立つ瀬ないですって(笑)
 2ステージを終えたときに,あんちゃんがラッパを持って(持ってくるように言ったようなものだが)来てくれた。そしたら,その初めてじゃない気がする常連さんがあんちゃんのことを知っていた。ちょっと話していたら,その方はキャロンドゥルのお客さんだったのである!!!なんと。リンクする人間関係が非常に面白かった。帰り支度をしているとsaxの河野つつむさんがいらして,お名前だけはいつも聞いていたので,感激した。
 来週はお休みになると思いますが,再来週からまた酒屋バーです。楽しんでわくわくしながらお待ちしております。

Easy listeningとはいかない音

 バーゴリラで話していた。もう明け方近く。ゆっくりとした時間が流れている。そんなゴリラは結構好きだ。かかっていたのはグレツキの交響曲第3番。ソプラノのソロ。聞きながら,ああ,この曲はないちゃいそうだ,と思った。そばにいた岩田さんは,この曲は好きだけど,聞いちゃうからなぁっと言っていた。泣いちゃいそうだなぁ一人できいたら。と思ったら,よっしーも岩田さんも同じような感想だったみたい。数ヶ月前家でフォーレのレクイエムをかけていたら,遊びに来ていた友達が,この曲耳がいっちゃうね,と言った。このグレツキの3番もそうなんだよね。結局耳が聴いてしまう曲だ。
 でも,考えたら,クラシックというのは多かれ少なかれ耳が聞いてしまう。回りの輪郭すらぼやけるほどに聞き入る曲というのもある。あたしのばあいはフォーレのレクイエムのピエイエズがそうだ。そうすると周りの輪郭がぼやけるほどに聞き入るジャズって,あるかな・・・。ジャズを聴くときに歌うことを想定して聞くから,耳が純粋じゃないのかも。ああ,それって不幸だ。
 これは昨日歌ってて思ったことに少しつながる。よくみんなが知ってる曲を歌うとお客さんが口ずさんでくださる。たいていはメロディーを鼻歌とかでね。それがすごく楽しそうである。それを聞いてあたしは心がちょっと温かくなる。音を聞くというのは,やはり純粋であるべきなのだと思う。その純粋の基準はその人それぞれなんだけど。「ああ,いい音だ」と思ったら思わず鼻歌が出る,リズムを刻んだりする,合いの手が入ったりする。そういう姿に触れて,あたしは自分が歌と喧嘩していることを時々認識する。反省。
 いい音を聞いたときに,毛が逆立つ気がする。頭蓋骨が広がっていくきがする。知らないうちに涙が出たりする。いい音に触れてインスパイアされる。感情の発露として自分の音を出す。そんな状態であり続けたいなぁ。あたしは。ロマンチストだから。

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