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October 29, 2005 アーカイブ

October 29, 2005

Live at Wille

 今日は家を出る前から楽しくなる予感,みたいなものがあった。最近寝不足や心配事が重なっていて音楽だけに集中するわけにいかなかったし,今日のライブは新曲がいくつか入っていたので,たぶん普通だったら不安で仕方なかったと思う。
 いつものようにナイスガイピアノトリオのインストセットから始まったけれど,インストからしてすごくよかった。イントロが始まるとTAKAさんがリズムをイメージしている集中力が目に見える感じだったし,しおみんのベースのリズムキープは素晴らしかったし,たむちゃんの指がものすごく自由に動いていた。リハは今回はずいぶん早めに1度やったきりだったので心配なところがあったんだけれどそんなことはライブが始まるとすっ飛んでいった。
 友人たちが来てくれて,でも,必要以上の気負いはなかったし,リラックスしていたのかといわれればそうではないのだけれど,最初から最後まで楽しさがどんどん増していって,幸せだった。何でだろうか?ま,別に理由を考えたところで答えがあるわけじゃないんだけれど。
 インストセットでcountryというキースの曲を演奏していた。この曲はあたしが18ぐらいのとき初めて聴いて感動して思わず涙を流したという思い出の曲なんだけれど,先日のリハのときまで題名も誰の曲かすらも知らなくて、リハのときに偶然にたむちゃんが弾きだして「ええええ!!!!この曲は!!!まさかあの曲では!」と驚いたのでありました。というのも、家に転がっていた兄たちか姉か誰かのテープをたまたまなんとなくデッキに入れてかけたら流れてきたという音だったから。すごく懐かしく聴いた。また是非やってほしいな。メセニーのtravelsもすごくよかったです。酒バラとステラのたむちゃんのソロはいかしてた。just friendsのしおみんとのデュオは感激でした。しおみんとのデュオもっとやりたい!かっこいい!前回はTAKAさんのドラムがなかったのだけれど,やっぱりTAKAさんがいなくてはできないレパートリーがいくつもあって,ナイスガイピアノトリオの一体感を改めて認識した夜になりました。
 

祖父の1回忌,祖母の13回忌

 ライブが明けて土曜日。先日は病院に向かうためにのった電車に,今日は法事のために乗る。予報では雨だと言っていたけれど,少し汗ばむくらいに暖かくて日もさしていたりする。一年前,ヨットのレースに向かう道すがら祖父の訃報を聞いたのだけれど,気がつけば1年経っていたような気がする。
 集まった親戚たちは,穏やかな顔をしていて,祖父が亡くなってから生まれたいとこの子供はもう少しで歩き始めるだろうぐらいに成長していた。あたしは,まだ祖父のいない現状にうまく馴染めていないが,命というのは受け継がれていくのだと,思ったりした。
 これから齢を重ねていけば,出会いよりも別れのほうが多くなっていくのは必然。いろんな人たちとの今の貴重な出会いを大切にしていかねばならないなぁと思いながら帰ってきた。

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