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May 16, 2006 アーカイブ

May 16, 2006

パラダイムの変換とか。

 人というのは,どんな形であれ表現者なんだと,思う。歌を歌ったり楽器を奏でたり演じたり,というのでなくとも,自分の感情を表現するとか,ただその日の生活を送るとかどんな形においても少なからず表現している何かはある,と言う意味においては,全ての人が表現者である。
 どんな手段をとるか,というのはその人なりの選択肢としてあるし,表現しているとか表現したいとかそういう内容的なことも個人に依存する。意図して表現しているような場合,つまりはあたしのように歌を歌うという表現方法を敢えて選んでいる場合,そのための修練は必要なわけで・・・。
 最近思い返していた。横須賀の丘の上に住んでいたとき,あたしはひとりでよく歌を歌ったり絵を描いたり文章を書いたりしていた。開けた土地の中にある微妙に閉鎖された空間に生活していたので,そこだけで世界が完結していたから,その中でできることをやっていただけなのだけれど,あのときの体験が今のあたしを形作っているのだと。
 普通に生活できないものかと会社員をやってみたりしていたけれど,どうもしっくりこない。やめて歌を歌い始めてみたら,あたしらしいけれど,いろんな問題があからさまになった。たとえば自分の精神的な甘さとか。
 今まで適当に生活してきて適当にこなしてこれたので,なんとなく必要とされている気になって生きてきたのだなぁと思った。歌を歌う作業と言うのは,必要とされるとか必要とされないとかそういう価値基準にない。常に今ある自分の状況とフィードバックして自分の今の状態が果たして自分で是なのか否なのか考えるという判断基準にシフトした。
 でもでも,考えたら「みんな表現者なんだ」ということに気がついて,そうなると,みんな「常に今ある自分の状況とフィードバックして自分の今の状態が果たして自分で是なのか否なのか考えるという判断基準」で生活しているともいえるわけね。そう思ったら,周りの人がすごいなぁと思えた。みんな,すごいよねぇ・・・。今までは人は人,あたしはあたし,みたいな感覚で人のこととかあんまり考えなかったかも。
 あわせて最近変わったことは,直感のセンサーがオンになっていることが多いことかなぁ。外側からはあんまりわかんないかもしれないけれど,ひそかにパラダイムシフトが進行しているみたい。直感センサーでいろんな物事を感じ取っていると,ダイレクトでシンプルだし感じ取り方の振幅が大きい。そのせいで緻密な考え方がちょっと苦手になった気がするけど・・・考えたらもともと緻密な考え方は出来ていると思っただけで,そんなに得意じゃなかったかも・・・ってことは,自分の得手不得手をちゃんと認識するようになっただけってことなのか・・・。むーん。

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