砂の白さ
以前つれづれでニューシネマパラダイスについて書いたことがあるきがする。大好きな映画のひとつである。大好きなんだけれど,あの映画を見るといつも,映画館の前の白い広場がすごく気になる。太陽の暑さを感じるし,時間の止まったかのような流れを感じるし,なんというか,とにかく,とてつもなく哀しくなる。
Akagi Cafeから赤城神社の境内を眺めていた。蝉時雨の中,風が止んだ境内は,ひたすらに白い。ああ,これは。そう,あの広場と同じ寂寥感を携えている。振り向いてテラスのポプラの葉がひらひらと。その合間をカラスアゲハやルリアゲハが儚いリズムで舞っているのを見て,デジャヴだと思う。
ここは,いったい。
柱時計の錘を巻くように,時間がゆっくりと流れていく。ここは,かつてあたしが,過ごした場所。
今週末は,そんな空間で,Summertime Jazzというライブを行います。あなたの,何かを感じに来てください。