心に沁みるライブ
8/25はポエトリーリーディングとジャズのコラボライブでした。言葉と,音。飛び入りのミュートのラッパも切ないひなびた音を出していました。
友人へ,家族へ,昔の思い出へ,自分自身へ,同僚へ・・・発話される言葉だけでなく,もちろん歌にも,音にも,さまざまな想いのこもった,貴重なライブでした。いろんな意味で心に沁みるライブでした。
3セットライブをしたのですが,それぞれ「人と人とのつながり」「こどもたち」「等身大の私」というテーマが決まっていて,それぞれに合うような曲を選んでいったのですが,その中の1曲にテネシーワルツという曲がありました。江利ちえみさんが歌って大ヒットした美しい調べの曲です。それを聴いてくださった方からこんなメッセージをいただきました。
「私がテネシーワルツをよく耳にしたころは中学生のときだったでしょうか。懐かしい、好きな曲です。江利ちえみという歌手は私の夫と同じぐらいの年齢です。美空ひばり、雪村いずみと三人娘で活躍していました。高倉健の奥さんでした。もう故人です。
江利ちえみの歌は、声量がある上、パンチがあって、切れがよく、ジャズを歌っていても、こぶしが利いていたのです。アドリブというのでしょうか?
聞いていると涙がにじみます。夢多い少女時代を思い出しました。日本中が貧乏だったけれど、みんなが可能性を模索していました。願わくはこれから何度もあなたに歌いこんでほしい歌の一つです。」
ありがとうございます。このメッセージを読んで,今の日本があるのは,確かに「日本中が貧乏だったけれど、みんなが可能性を模索していた」時代があったからなんだとしみじみ思いました。そういうの,忘れちゃいけないな,と思いました。