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August 2006 アーカイブ

August 2, 2006

豆ギレで人の心の優しさについて考えた夜

 昼にコーヒーを淹れるために豆をひいて「ああ,豆がなくなったから買いに行かなきゃ」と思っていた。仕事に出かけた。帰ってきた。帰る道で豆がなくなったのを思い出した。やばいじゃん。コーヒーがなくなったら生きていけない!
 そうなんです。大のコーヒー党なもんで・・・。コーヒーが飲めないという状況がものすごく苦痛・・・。あわてて豆やに電話をしたら・・・なんとまぁ閉店時間だけど空けといてくれるって。本当にありがたい。そしてたどり着いたら,先日買った豆だけじゃなくて,カフェオレ用のむちゃむちゃ美味しそうな豆を出してきてくれて,両方思わずかってにたにたしちゃいました。
 人の優しさに触れると,本当に心が潤います。そんな些細で当たり前のことを実感できるようになったのは最近のこと。ありがたいです。受けるばかりでなく,人に優しくなれる人になりたいです。まだまだ・・・みたいだけど・・・。
 コーヒー豆をゲットして無事家にたどり着き,しらすとねぎを炒めてお豆腐に絡めて肴にしてビールを飲みながら,ああ,幸せだなぁと思いました。実は今朝最愛の祖父と旅行したときに買ったストラップが切れていたのを発見してものすごく哀しい寂しい気持ちになっていたのです。。。が,なんとか折り合いが付けられそう。そうやって一つ一つ乗り越えていくしかないんだなぁ。。。なーんて。

 明日は,なくなった祖父の,誕生日だったりします。

August 4, 2006

昨日今日と

 友人が神楽坂に遊びに来てくれました。昨日はシカゴからの友人が。今日は都内だけど2年ぶり?に会うお友達が。友達に会えると,ほんと嬉しいです。元気の源です。シカゴの友達はシカゴのミュージックシーンについて話してくれたり,通っている大学について話をしてくれたり,庭にくる野生動物の写真を見せてくれたり!
 久しぶりに今日あった友人は,先日どうやらカフェでニアミスしてたのだけれど,相変わらずいいオーラを出していて,話すと気持ちがほぐれる感じ。美人のいとこさんが一緒でした。あんな美人なら毎日つれて歩きたい。
 友達に元気をもらって暑さも吹っ飛ぶ・・・わけないか(笑)神楽坂のカフェを中心にしていろんな人が集まってくれるのがとても嬉しいなぁと実感した二日間でした。あしたもがんばろーぅ♪

August 7, 2006

砂の白さ

 以前つれづれでニューシネマパラダイスについて書いたことがあるきがする。大好きな映画のひとつである。大好きなんだけれど,あの映画を見るといつも,映画館の前の白い広場がすごく気になる。太陽の暑さを感じるし,時間の止まったかのような流れを感じるし,なんというか,とにかく,とてつもなく哀しくなる。
 Akagi Cafeから赤城神社の境内を眺めていた。蝉時雨の中,風が止んだ境内は,ひたすらに白い。ああ,これは。そう,あの広場と同じ寂寥感を携えている。振り向いてテラスのポプラの葉がひらひらと。その合間をカラスアゲハやルリアゲハが儚いリズムで舞っているのを見て,デジャヴだと思う。

 ここは,いったい。
 柱時計の錘を巻くように,時間がゆっくりと流れていく。ここは,かつてあたしが,過ごした場所。
 
 今週末は,そんな空間で,Summertime Jazzというライブを行います。あなたの,何かを感じに来てください。
 

August 13, 2006

これからも

 昨日はAkagi Cafeでライブでした。メンバーはピアノ本間英紀さん,ベース塚田信市さん。このお二人は私がJazzを始めた当初から私の歌を知っていてくださるメンバー。光栄でした。少しは成長した歌でご一緒できたかな・・・。
 本間さんはお父様がお亡くなりになられた直後のライブで,いろいろご心労などあられたかと思いますがそんな姿など微塵も感じさせないトークと演奏でした。息もぴったりのベース塚田さんも,素晴らしいベース&ベースソロを聞かせていただきました。3セット目のインストribbon in the skyは本当に美しくて,聴いていて涙が出ました。
 全ての人に幸せが来ますように,全ての人に悲しいことが起こらないように,そんな気持ちでライブをしました。本間さんのお父様,また当初予定されていたベースの橋本さんのご家族の方にもご冥福をお祈りしつつ。
 

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August 20, 2006

か,かわいい・・・

 久しぶりに友人と彼女の息子に会いました。神楽坂のカトリーヌドメディチでケーキを購入。手土産に友人に会いに行くと・・・この間会ったときはベビーカーの上か誰かの腕の中だったのに,走り回っていました。しかも玄関に走ってお出迎え・・・きゅーん。
 ひとしきりお土産のケーキでお茶をして(って持ってった本人が食べてどうすんだ,とつっこまれそうだけど・・・)その間に息子のお相手をして,友人と二人で夕食を食べに行きました。久しぶりに会った彼女はいくぶんほっそりとして,確実にたくましくなっていました。そのせいかな,話していてパワーをもらいました。彼女も子育てやロンドンに帰ることなどのいろんな悩みを抱えているだろうに。ありがたかったなぁ。歳をとってから友人のさらに成長する姿を目の当たりにするって,なんかすごく素敵でした。
 しかも二人でのんびりご飯を食べて,あれこれと取り留めのない話をしている,そういう時間の流れ方がとても貴重でした。気がつけばお店はお客さんで一杯,二人で前菜を2種類パスタを2種類平らげて,その後デザートを4種盛りにして,彼女はコーヒーを,私はエスプレッソを飲んで晩餐会終わり(笑
 気がつくと自分の中にあった瑣末な悩み事が消え去っていて,彼女や彼女の息子に沢山幸せがありますようにと願いつつ,携帯で撮った彼女の息子の動画を眺めつつ目じりの下がる岐路でした。また戻るまでに時間が合えば会いたいなぁ・・・次回は和菓子か焼き菓子で。

August 22, 2006

「まだ,名前もない」ライブ2

ポエトリーリーディングのケイコさんとピアノの鶴巻有希子さんと3人でライブをやります
ゆっくりと暖めている企画です
けいこさんの朗読は人を包み込みます
鶴巻さんのピアノは清く耳に届きます
そして私の歌は・・・

直接耳にして目にして心で感じてください
お待ちしています

2006年8月25日(Fri.) @Akagi Café
Poetry Reading with Jazz
ケイコ、meg、鶴巻有希子が創り出す独特なワールドに癒される夜。

時間 : 19:30~20:10/20:30~21:10/21:30~22:10
出演 : ケイコ / meg / 鶴巻有希子
※ ミュージックチャージ 1,500円

August 23, 2006

女装の

 夢を見た。最近にしては珍しく。というか夢を見たことを今思い出した。何で思い出したかというと,ボブデュランがレコーディングの音質について不満を漏らした,という記事を読んだから。でも関連性はなにもないんだけれど。なぜかそれがトリガーになった。

 どこかとても暑いところを古めかしい自転車を押しながら友達と二人で歩いていた。小学校時代の友人だった。なんだか,太陽はぎらぎらと照りつけて,ブロック塀と砂埃がやけに気になる昼下がりだった。黒い鉄の自転車は重たく熱く,それになぜか座布団を乗っけて自分たちが乗るでもなく,ただ,押して歩いている。クランクのような曲がり角が続き,ブロック塀にはところどころコケが生えている。風はない。じっとりと汗がにじむ。
 と,どこからか中年の女性が現れて,駅にはどう行くのか?と訊ねてくる。友達は郵便局を説明している。女性は全く違う方向に歩いていく。そっちは誰かの家のほうなのに,と垣根の向こうに消えていく女性を見ながら朦朧としながら考えている。また自転車を押しながら歩いていく。
 またどこからか背の高いぴっちりとしたボブの女性が現れる。しいて言うなら昔の楠田恵理子さんみたいな髪型というか,パルプフィクションのユマサーマンみたいなボブだ。ものすごい濃い化粧をしている。紫色の濃いアイシャドウが印象的だ。ふーむ,と思って眺めていると,井上陽水さんにどこに行けば会えるか,と訊かれた。私は「そこの角を右に曲がってまっすぐ行った所にさっきまでいた」と答えた。実際そうだった気がしたから。すると彼女はありがとう,よく知っているね,ところで米米クラブを知っている?と聞いてきた。友達は知らないと答えた。まさか。我々が小学生?のころずいぶんフィーバーしていたじゃないか!知らないわけがない。私は女性の顔をまじまじと見た。「まさか,石井さん?」と言ったら,女性は,否,石井竜也さんは「そうだ」と答えて去っていった。女装した本人だったとは・・・。友達に米米クラブの石井さん本人だったんだね,と言ったら,ふぅん,と興味がなさそうな返事が返ってきた。実際知らないんだから興味も何もないか。
 世の中はいろんなことが起こるんだなぁと思いながら,自転車を押して歩いていった。私はその後にスタジアムの売店に母に会いに行かなければならない。自転車を友人に任せて,スタジアムに向かう。今日はアメフトの試合があるから忙しいと言っていた気がする。
 次の瞬間スタジアムに着く。ずいぶん大きな銀色のドーム型の売店で,半地下のようなところにスタッフが沢山たまっている。ちょうど交代の時間なのだ。母はここで現場責任者をやっているらしい。会いに来たとその辺の人に告げるとずいぶん遠い部屋をたらいまわしにされた。見知った顔がいくつかやってきて,暑いと文句を言っていった。そんなことあたしに言われても知らないよ,と思いながらひとつの部屋を覗き込むとドーナツマシンががちゃがちゃと動いている。へぇこうしてドーナツは作られているのか,と思う。でもまてよ,ここはプールのはずじゃないか,こんなところでドーナツ作ったら湿気ちゃうじゃないか,と思っているうちに目が覚めた。

 部屋は暑かった。支離滅裂な夢だった。もしかしたらもっと続きや新たな展開があったのかもしれない。ひょっとすると友人と歩いているシーンの前に井上陽水さんと話している夢を見たのかもしれない。だとしたら思い出したいが・・・。

August 27, 2006

心に沁みるライブ

 8/25はポエトリーリーディングとジャズのコラボライブでした。言葉と,音。飛び入りのミュートのラッパも切ないひなびた音を出していました。
 友人へ,家族へ,昔の思い出へ,自分自身へ,同僚へ・・・発話される言葉だけでなく,もちろん歌にも,音にも,さまざまな想いのこもった,貴重なライブでした。いろんな意味で心に沁みるライブでした。
 3セットライブをしたのですが,それぞれ「人と人とのつながり」「こどもたち」「等身大の私」というテーマが決まっていて,それぞれに合うような曲を選んでいったのですが,その中の1曲にテネシーワルツという曲がありました。江利ちえみさんが歌って大ヒットした美しい調べの曲です。それを聴いてくださった方からこんなメッセージをいただきました。

 「私がテネシーワルツをよく耳にしたころは中学生のときだったでしょうか。懐かしい、好きな曲です。江利ちえみという歌手は私の夫と同じぐらいの年齢です。美空ひばり、雪村いずみと三人娘で活躍していました。高倉健の奥さんでした。もう故人です。
 江利ちえみの歌は、声量がある上、パンチがあって、切れがよく、ジャズを歌っていても、こぶしが利いていたのです。アドリブというのでしょうか?
 聞いていると涙がにじみます。夢多い少女時代を思い出しました。日本中が貧乏だったけれど、みんなが可能性を模索していました。願わくはこれから何度もあなたに歌いこんでほしい歌の一つです。」

 ありがとうございます。このメッセージを読んで,今の日本があるのは,確かに「日本中が貧乏だったけれど、みんなが可能性を模索していた」時代があったからなんだとしみじみ思いました。そういうの,忘れちゃいけないな,と思いました。
 

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