空の泣く
雨が降る
しとしとと
冷たい雨が降る
どうせならスコールのように
わくわくした雨であればいいのに
温かみもなく
さすような雫は
どうも気を滅入らす
こんな日は
ろくなことを考えないし
ろくなことが起こらない
あなたに逢いたい
否,逢いたくない
こんな寒さの中では
黙って暖めてくれるぬくもりが欲しい
さて
偽りのぬくもりと
真実の苦言
こんな雨の日に
染み入るのはどちらも同じ
どうせなら真実のぬくもりを選びたいところだが
なかなかどうしてうまい具合に出来ている
雨空を嘆いてみる
この寒さから閉じこもってみる
ねぇ,ヒトを優しい気持ちにさせるのは
そんな手段じゃ駄目なんだよ
追いやられた太陽が
そうつぶやいた