ぐーたらのひ
割とあたしは本の虫。いやー。秋だよね。大嫌いなんだけどさ。実は。冬に向かう感覚ってのはすごくいやだ。冬もいやだけど。空高くめん肥える秋,みたいなのりで,夏に痩せ秋に戻り冬に太る。読書の秋とかいうけど,本は読み始めるといつも止まらなくなり,首が痛くて痛くてもぎたくなる。首もげか!って首もげたらこわいよ!あとは何の秋があるんだっけ??
中学校のとき,ひぐっちゃんっていう先生がいて,生徒に人気のある先生だった。今はどこで何をしてるんだかしらないが,中学生にむかって授業中に「女は夏痩せなかったら終わってますね」と言い放つおっさんだった。とにかく,足の爪の先から髪の毛の先まで毒舌で出来ているような人だったけど,あのテンポのいい会話はきっと面白かったんだろうと思う。あのとき彼は何歳だったんだろう??
ドフトエフスキーを読むのがかっこいいと思ってた時がある。罪と罰。わからねー。今もわからない。勢いでカラマーゾフとか買っちゃったけど,さらに分からない。カラマーゾフは人がごちゃごちゃ出てくる人間関係の複雑な作品としかイメージがない。たまたまそんな時期に廊下でひぐっちゃんと会って,「お前今何読んでんだよ」っていうから「罪と罰」っていったら,「へー,ラスコーリニコフのことを一番理解していたのは誰だと思う?」っていうわけ。自分のそのときの答えを忘れたけど,自分の中でちょっと不本意なんだけど思わず答えてしまったような類の答えで,それはまぁひぐっちゃんからすると間違いはなはだしい答えだったわけで,鼻先で笑われた。けっ,てなもんで。うるさいだまれこのくそおやじ。と今なら言うだろうけど,そのときはなんだか恥ずかしかった。おまけに,そのひぐっちゃんの言うところの一番の理解者は誰だったのかを思い出せずにいる。
昨日は「抱擁」っていうDVD観た。ついでにスティグマータもみたけど。その前の日は「存在の耐えられない軽さ」を観た。存在の,は長い。2時間弱だろうと思って観てたら,3時間弱だった。なげーなーと思いながら観てる映画ってあまりないんだけど,いや長かった。印象に残っているのは,プールの上でチェスをしているおっちゃんたちとこぶた。それ以外は女癖の悪い医者,その相手,妻とまぁ現代社会にありがちな構図だった。というか,うわーこういう男っているよなぁーと思いながら観てた。抱擁は,やっぱり詩人同士の不倫みたいなのがかいてあんだけど,可もなく不可もなく。あの金髪のおねーちゃんは相変わらずきれいだった。キリングミーソフトリーにも出てた人。スティグマータもおもろかった。題材が。
で,昨日は返却日だったから2時ちょい前に返しに行き,新たになんか借りてこようと思ったけど,ラーメンズのビデオがなかったから探す気力もなくなりとぼとぼと帰ってきた。けど途中でバーゴリラによって焼酎を飲んだりしてしまって,ちょっと反省した。でもお通しが美味しかったのでそれはそれでよしとする。