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2005年06月21日 アーカイブ

2005年06月21日

I think why

 先日オブローモフの話を書いたけれど、週末に実家に帰って、かこちゃんとオブローモフの話になった。哲学とか思想ってのは説明するのは大変だなぁ。how to liveとwhy I liveの違いを説明するのに骨を折った。最近ほとんど働いていないせいで、そういう哲学的なテーマについて考える余裕が出来た。働いているときは、ちっとも哲学的なことから遠ざかっていたなぁと思う。哀しいかな、本当は哲学的なアプローチをするために雇われていたはずなんだけどね。
 いつだったか。えりちゃんが、哲学ってのはとっても大切だと思うし、生きていくのに必要だと思うのよ!ときゃらきゃらと言い放ったときがあったけれど、あー、哲学畑の人が忘れがちな側面をちゃんと見ている人なんだなぁと感激したのを覚えている。
 高校のとき、生物学の道にものすごく疑問を感じてやめてしまったところは、まさに、ここにあるのだと思う。ヒトを含めて生き物は、一生懸命?生きているわけだけれど種の違いを超えてはお互いを推し量ることしか出来ないわけ。どうして、ヒト以外のたとえばムシなんかが人の様には「考えていない」と言い切れるのだろうとか、体の微細な機能に目を向けてヒト全体を知り尽くすことが出来るのか?とかなんかいろいろ考えてしまったわけです。
 なんか、哲学を選んだときに、感じていた漠然とした疑問ってのは、仕事をやめてからより明確になりつつある。あたしはhow to liveを考えているわけじゃなくて、why I liveを考えてしまったんだなぁと。そこからが、オブローモフへの第一歩だったわけだ。to think why I liveがthe way I liveであるならいいのかもしれないけれど、そういう道をたどれるヒトは、ごく一握りなんじゃないだろうか?その一握りのヒトがしている作業というのは、本当はwhy I liveについて考えているんだけど巧妙にそれがhow to liveにすり替わることがあって、それはそれですごいなぁと思うわけです。
 で、最近のマイブームは、世の中の事柄をhow to liveタイプとwhy I liveタイプに分けること。何の意味もないけど(笑)境界付けもあくまでも主観なんだけど、それをやり始めると結構可笑しい。ちょっと暇なヒトは試してみてほしい感じ。
 たとえば「あなたがいなければ生きていけない」という甘美な言葉について考える。これはhow to liveタイプで考えると、お金を稼いでくれて、生活を支えてくれて、みたいな感じかね。why I liveタイプで考えると、あなたは私の存在理由なのである、となるわけだ。あれ、でもこのhow to liveとwhy I liveってのは魚の目のように巧妙に絡み合っているから、線引きが難しいな・・・。
 じゃぁ音楽について。商業生産ベースに乗ってしまっている大量生産型音楽は、明らかにhow to liveなんだと思うわけ。となると、えーどうしてこのコードをここに使うことを思いつけるんだろう、このコードの役割は・・・みたいに考えると、why I liveタイプになるわけですな・・・。ほんとかね・・・。
 うーん。これは主観によるところが多いから、正解はないのであしからず。

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