一雨ごとに
秋が近づく気配を感じる。すごしやすくなってはくるけれど,少し寂しい。夏を満喫しきれてないきがする。きっと海に行かなかったからだ。だらーっと海に行ってくらげでも投げてこようかな・・・。小さいころ台風が過ぎた後の海岸に行くといろんなものが打ち上げられていた。一番覚えているのが水くらげの大群。兄貴たちと投げたり,積んだりした。生まれ変わっても,台風で浜に打ち上げられて挙句の果てに子供にパイ投げ状態にされる水くらげにはなりたくないな。くらげは好きだけど。江ノ島水族館のくらげのコーナーは充実しててよい。なかなか素敵である。
秋だから,栗ご飯が食べたい。混ぜご飯を考え付いた人は天才だ。基本的にあたしは雑穀米を食するので白いご飯は外でしか食べない。もちろん炊き立ての白いご飯は大好物なんだけど。友人の会社で扱っている雑穀米にはまってしまって以来それを食べ続けている。なんとなく,自分の体に気を使っているような気分になる。錯覚ですかね。雑穀米に栗を入れて炊いたら結構いけるんじゃないかな。やってみよう。
おじいさんが,栗ご飯が好きだったこともあって,秋になると必ず栗剥き作業があった。今考えると8人分の栗をむくってすごいことだったと思う。かこちゃんがいつも手が痛いと言っていた気がする。その脇で,無邪気に栗虫がでてこないかと楽しみにしているような子供でした。
あるとき,なんかのきっかけで裏庭に栗を植えた。桃の木もあった。柿の木もあった。びわの木もあったな・・・。どこの山奥かと思われるかもしれないけど,案外首都圏だったりする。桃栗三年っていうから,三年待ったよ。待っているうちに何年経ったか忘れちゃったけど。ある秋,家に帰る坂道の途中で栗を拾った。うちに飛んで帰って家の人に聞いたらどうやらうちの栗の木から落ちた栗らしかった。うれしかったなぁ。3年も経ったんだぁってそのとき初めて思ったけど。時間の経過は定かではない。