同じ野菜の値段の差
今日はキャベツとナスのペペロンチーノパスタを作ったのだけれど,仕上げにベランダのバジルとイタリアンパセリを入れた。にんにくは青森県産で唐辛子は親戚のおじさんが作ってくれたもの。ちなみにキャベツは群馬産でナスは栃木だったかな?忘れたが国産。正直,国産の素材は,高い。同じ野菜なのになんで国産だと高いんだろう。しかも,行きつけのスーパーには無農薬野菜だとか有機野菜だとかそういうコーナーがあえてしつらえてある。そして同じ野菜なのに,無農薬とか有機とかそういうフレーズが付くと値段がさらに高くなる。
ちょっと前に同じ野菜の値段の差って,何なんだろうと考えた。一番安い野菜はたいてい中国産である。中国産の野菜はどうして安いのか。そこで思い出したのが・・・その親戚のおじさんから唐辛子を山のようにもらったときうちのかこちゃんも一緒にいて「ひとつかみちょうだい」といって唐辛子を持っていった。持って行くときに中国産の唐辛子が使えないから,と言っていたのだ。何で?とたずねると父親が中国産の農作物の農薬の量は半端じゃない!!!と言って中国産の農作物を食材にしないでくれ,と頼んだそうな。ちょっと前の狂牛病のときは売られているコンソメにビーフエキスとか牛骨粉とか記載されているものは絶対使わないでくれ,と頼んだそうだけど,まぁ要するに口にするものの安全性を確保したいとういことらしかった。ってことは,同じ野菜の値段の差は使われている農薬の量ということになるのかね?などと考え始めたらちょっと怖くなったので最近は(ってもう遅いか)素材はなるべく無農薬のものを手に入れようと心がけるようになった。
農薬というのは,もちろんばっちり生態濃縮されるから,えーと,生態濃縮は生態系の捕食の頂上にいる生物に向かうにつれ農薬の濃縮の度合いが増すので,農薬付けの野菜とか薬付けの肉とか,もちろんなんかに汚染された海で取れた海産物などを口にするとどんどん体の中に蓄積されるわけ。後の世代へ影響も出よう。万が一プレデターとか案山子男とかが飛び掛ってきて農薬を口にしている私の肉体を食べたとしたら,プレデターとか案山子男の体の中でさらに生態濃縮される。エイリアンもそうだしエイリアンのベイビーもそういうことになる。もちろん,コモドオオトカゲも。私の汚染された体のせいで,プレデターや案山子男やエイリアンやコモドオオトカゲに被害が及ぶことを考えても,やはり農薬の使用というのはいかがなものかと。
私はベジタリアンじゃないのだけれど,ベジタリアンの料理本とかを読むのが好きで,先日読んでいたらマクロビオティックの考え方にたつと出汁は野菜でとるそうだ。皮や葉っぱとかそういう料理のメインじゃないところ,普段だったら廃棄するようなにんじんやタマネギの尻尾だとかしいたけのいしづきだとかそういうのを使って出汁を作るらしい。そこに記載されてあったのが「野菜丸ごと全部使うためには,やっぱり無農薬だとか作り手がはっきりしている野菜じゃないと使えない」ということ。その辺で安いからとかあんまり気にしないで買った野菜は駄目というか「コワイ」野菜なのか・・・でも,それ考えたら究極は自分の手で作った農作物だけしか信用ならぬということになる・・・。食の安全性って,どうなってるんだろうね。でもその安全性を危ういものにしたのは,「見た目」とかにこだわる消費者たるわれわれのせいだねきっと。