いつのひか
いつのひか
またあなたと出会う日があるだろうか
晴れた日の昼下がり
電車に揺られてふとそう思う
公園近くを通り過ぎ
ホームへすべりこむと
はらはら
はらはらと
白い花弁が舞っていく
どうしてヒトは
優しさだけでは生きられないのだろう
憎しみあったり
傷つけあったり
いがみ合ったり
損なう感情よりも
何かを生み出す慈しみと愛情は
今朝目にした草花の芽に似て
思い出は
時間とともに厚みを増して
悲しみの涙を拭い去るかもしれない
誰かを想って
涙する夜は
長く切なく
それが愛情の涙であれば
まだ救いがある
何が大切か
見極めるチカラが欲しい
もっと単純で
もっと直観的で
もっとすばやくて
もっとダイレクトで
そんなことを言っても
つまるところは
愛だと知っているけれど
随分と
あなたに逢いに行っていない
毎年きらきらと桜の花になるあなたは
ここにあり
彼の地にあり