太陽を食べる
今年初めてのトマトの収穫。なんだかめっきりアグリカルチュアルな人間になっている。赤くならないなぁと思っていたら,いきなり色づき始め,今朝見たときはもう結構いい色だった。もう少しかなぁと思って,夕方帰宅したときにみたら,スーパーで売っているのと同じぐらいの色になっていた。
私の中ではトマトを食べるのは,太陽を食べるのと似ている。もとい,自分で手をかけて?育てた野菜はみんな太陽を食べてるみたいなんだけど。この前わたしがアグリカルチュアルな人になったのはかれこれ10年以上は前だ。そのとき育てたピーマンの美味しさにびっくりして以来,ピーマンが好物になった。それまであまり好きでも嫌いでもなかった気がする。
トマトは難しそうだったのでうまく育つかなぁと心配していた。しかも前書いたようにミニトマトだと思って買ったのが実は普通の中玉のトマトの苗だったらしいので,余計大丈夫かなぁ?と思っていたのだが。無事収穫。
トマトが取れた,と母に電話をしたら「可愛くて食べられないでしょ」と言っていた。わからないでもないが,食べた。すごく控えめに言っても,果肉は柔らかく,美味しかった。野菜などを育てて食べるって,人が農耕民族になってから脈々と続いている大地とのつながりなので,そういう意味合いにおいてもなんだか感激する。収穫後にはお礼の追肥をするんだって。なんか,ささやかだけど,大地とつながっている記憶をなぞっているようで楽しい。