ちっぽけで愛憎
昨晩22時には眠くなり始め,もういてもたってもいられずラジオをタイマーをかけて点けっぱなしにして,窓を閉めきって眠りに就いた。と,程なく友人から電話が来て,二言三言話をした。電話が終わると水を飲んで,またベッドに戻って眠った。夢を見ていた気がする。何の夢だったか忘れた。
で,目が醒めた。朝の4時であった。早朝でも部屋の中は猛烈に暑くなってきて,また水を飲んだ。すると,腕の毛穴という毛穴からしゅわーーーーーーーって感じで汗が吹き出てくるのを感じて,間欠泉みたいだなぁと思って,面白くなり,また水を飲んでみた。またしゅわーーーーーーーー。人の体は案外単純だな。ははは,と思って,窓を開け放って涼んでいた。風さえあれば,いい家だ。
タイマーは2時間でキレていたから,無音である。風呂場につるした竹の鳴子が風でからころと鳴っている。2箇所に下げてある竹のすだれも,シャナシャナと音を立てる。こんな夜は,自転の音すら聞こえそうだ,そう思った。
また横になって本を読み始めたら,いつの間にか寝ていた。目が醒めたら8時で,途切れ途切れに寝ていたものだから充足感が少ない。それでもバルコニーの植物たちが死んじゃうと困るので水をやりに出た。
暑いなぁ。そう思いながら植物の手入れをしていると,ふと,人間て変な生き物だなぁと思った。ちっぽけで,空の上の上の上の上のほうから見たらゴマ粒みたいなんだろうに,愛し合ったり殺しあったり悲しんだり喜んだり。それなのに,あれこれ考えて「我思う」とか「神様」とか「お金」とか「仕事」とか「おなかすいた」とか。総体としてよい方向に向かっているのかと思えば,個人的な独裁政治が展開されているところもあり,エネルギー戦争を仕掛けあっているところもあり,こっちの命を手に入れたいならそっちの命をよこせみたいなことをやっていたり,たった気温が5度も上がったぐらいでひーひー言っちゃうし,地震で原発議論が勃発してるし,日本は亜熱帯化してるし,弱いよなぁ・・・。
って,思いました。わがままほうだいで相手を思いやることが無いとか,我慢をすることも無く自己主張ばかりとか,それでは地球という共同生活はあまりいい方向には向かわない気がするなぁ。私も好き,あなたも好き,だったら,もう少し解決されるところが多いような気がします。