昨日も寒くて,寝付くときには湯船に入って暖まったにもかかわらず,寒気が止まらなかった。風邪との攻防戦,一進一退。布団をかぶって寝ていたら,久しぶりにカラーの夢を見た。
どこかの空港にいる。入国か出国の審査をするロビーのようなところに,沢山人がいる。みんな外国人である。みんなそのあまり広くないロビーの壁際に審査をされるのを遠巻きに見ながら立っている。私の意識はあるカップルの傍にある。この風景はデジャブだと思った。今からこの男の人はこの女の人を殺すのだ。女の人はものすごくけばけばしく飾り立てていて,プラチナブロンドの髪と真っ赤なドレスや真っ赤な唇が対照的である。そして,ちょっとおかしいぐらいにわがままである。審査が遅いことや疲れていること,ありとあらゆる不満を噴出させて男の人にぶつけている。男の人は冷たい表情をしていて,彼女の不満を取り合いもしない。トイレに行くという女性を追って,男性が・・・いけない,そこで殺されてしまうんだよ,と私の意識が追いかけていくと,次の場面では女の人はもう殺されている。
次の場面では私はその秘密を知ってしまったから,だかなんだか理由は忘れたが,誰かに囚われてしまう。とらわれるといっても家族も一緒に住んでいる気配がする。私の姿は誰にも見えないようだ。冷たい表情をした男性だけは私のことが見えるようで,何語で意志の疎通をはかっているのかわからないのだけれど,私にカンパリ色の毒物を差し出して飲めという。どうしてそんなことになっているのかはわからないが,私はその毒物を飲まざるを得なくなる。その男性は「大丈夫だ,その毒は,緩やかに効いてあなたが死ぬのは3日後だ」という。
どこかの機関が,その男性のことを調べにくる。男性は私のことをひた隠しにするが,機関の人は私を見つける。でも,私はその毒のせいで言葉が話せない。体中ひどくただれてしまって,それを見ながら男性は機関の人に「この哀れな人を治療するためにかくまっているのだ」という。私は「ちがうのに,あたしはあと3日で死んでしまうのに」と思っている。悲しみも,憎しみも無くて,ただ,家族に私の気持ちを伝えたいとだけ思った。
紙に茶色の色鉛筆で縦書きで何かを書いている。それを横書きでPCで清書している。時間の浪費じゃないかと思っている。あれこれもどかしく思っている。3日なんてすぐだな,と思っているところで目が醒めた。
目が醒めて,日々ちゃんと生きていなければ,期限を区切られたときにあたふたするのね,と思った。実に示唆に満ちた夢だった。伝えたいことを伝えたい人にちゃんと伝えているんだろうか。日々愛を持って生活できてるんだろうか。今日死ぬるとしても,悔いの無い生活を送っているんだろうか。頑張ろう。きっとこの夢をみた意味がある。