キャリー
スティーブンキングの作品。なぜかキングの作品は読むと手元からなくなる。キャリーもそう。先日実家に寄ったときに近くのブックオフにいって,棚を物色してたらキャリーがあった。買った。読んだ。一度読んでいるのに結構新鮮な驚きがある。
たいていは音楽を聴きながら電車の中では移動しているのだけれど,活字脳と音楽脳はいまいち両立できない。キャリーに没頭していると聞いてはいるけど音楽が入ってこない。そんなことを考えていたら,歌詞とメロディーはもしかして別のところに格納されるのではないかと思い始めた。
メロディー優先か歌詞優先か。って,どうでもいいんだけど。メロディーで泣けるときもあれば歌詞でぐっとくるときもある。つまりは,なんというか,音楽は素晴らしいってことでまとめとこうかな(笑)
さてさて,キャリーはサイコキネシスの能力を持っている。すごいもんだと思う。サイコキネシスの能力があったら,案外引越しするのとか部屋の模様替えとか楽だろうな・・・。ちょっとうらやましいが。いつも読んでいて思うのだけれど,キングの文章力というか描写力というかそういうものにはほとほと感心する。キャリーやキャリーをいじめる思春期の女の子たちのことを読んでも,どうしてキングは思春期の女の子じゃないのにこういう集団ヒステリーみたいなのの描写に違和感がないのだろう。あとは醜さと気高さの対比だとか。案外するする何も考えずに書いているような印象もあるのに,結構計算されている構成のようにも感じられる。読者を引き込む文章を書くってのは,やっぱりキャリーのサイコキネシス同様,すごい才能だ。