Movable Typeを使うと、ブログの機能を設定する多くのオプションが利用できます。 「 ブログの設定 」には4つの異なる画面があります。
新しくブログを設置するために必要な基本となる値を設定します。新たにブログを作成するときは、この画面のフィールドすべてに値を入力する必要があります。
ブログ、その外見、およびMovable Typeシステムの設定に使う値を指定します。 新しいブログを作成すると、これらの値はすべて適切なデフォルト値に設定されます。
ブログのアーカイブの設定を指定します。使いたいアーカイブの種類を選択し、それに関連付けるアーカイブ・テンプレートを指定します。 新しいブログを作成すると、これらの値は適切なデフォルト値に設定されます。
この画面では、ブログ・エントリーへの投稿と、ブログへのトラックバックpingの送信を禁止するIPアドレスを指定できます。 新しいブログを作成すると、デフォルトですべてのIPアドレスが許可されています。
item_notify_the_following_sites_when_i_update_my_weblogこの名前は、Movable Typeシステム内での表示に使います。この名前はまた、XML-RPC pingの送信をオンにしている場合、 weblogs.com へも送られます(下記の「ブログが更新されたときに通知する」を参照)。
1つ以上のメイン・インデックス・ ファイル を納めているディレクトリへのパスを指定します。 「再構築」ボタンを使ってサイトを公開すると、インデックス・テンプレートはこのディレクトリ内に生成されます。
ローカル・サイト・パスの値は「 / 」で始まる絶対パスを推奨します。絶対パスはMovable Typeのディレクトリの場所に依存しないからです。もし相対バスを使う場合は、Movable Typeのディレクトリからの相対的なパスを指定してください。
ヒント:お使いのシステムの絶対パスまたはフル・サーバー・パスがわからない場合は、mt-check.cgiを実行し、"current working directory" の行を特定してください。次に、そのパスの最後を、Movable Typeのインストール先からあなたのブログ・ディレクトリに変更します。
これは必須フィールドです。
例: /home/melody/public_html/blog
あなたが公開しているブログまでの、「 http:// 」とサイトのドメイン名を含むURLを指定します。 このURLにはインデックス・ファイルの名前を含めないでください。たとえば、インデックス・ファイルが http://www.example.com/blog/index.html にある場合、「 サイトのURL 」の値は http://www.example.com/blog/ にしてください。item_notify_the_following_sites_when_i_update_my_weblogこのURLは、XML-RPC pingの送信をオンにしている場合、 weblogs.com へ送られます(下記の「ブログが更新されたとき通知する」を参照)。
これは必須フィールドです。
アーカイブ・ファイルが納められているディレクトリへのパスを指定します。 ローカル・サイト・パスの値は「 / 」で始まる絶対パスを推奨します。絶対パスはMovable Typeのディレクトリの場所に依存しないからです。もし相対バスを使う場合は、Movable Typeのディレクトリからの相対的なパスを指定してください。アーカイブ・ファイルをインデックス・ファイルと同じディレクトリに納める場合、「 ローカル・アーカイブ・パス 」と「 ローカル・サイト・パス 」はその同じディレクトリへのパスにしてください。
これは必須フィールドです。
例: /home/melody/public_html/blog/archives
公開しているブログのアーカイブ・セクションまでの「 http:// 」とサイトのドメイン名を含むURLを指定します。
これは必須フィールドです。
あなたが居住する地域のタイムゾーンを指定します。 これは、サーバーがある地域のタイムゾーンではありません。サーバーが異なるタイムゾーンの地域にある場合は、サーバーの地域ではなくあなたが居住する地域のタイムゾーンにしてください。これは必須フィールドです。
Movable Typeの「メインメニュー」に表示する説明と、 <$MTBlogDescription$> タグを使っている場合はブログのテンプレートに表示する説明を指定します。
デフォルトでインデックス・テンプレートに表示する日数を指定します。 表示する期間を日数によって指定するこの設定は MTEntries タグを使って変更できます。この設定は、 MTEntries タグに属性を何も指定しなかった場合に適用されるデフォルトです。
このデフォルトの設定の代わりに、たとえば、ブログに投稿された過去 15 エントリーを表示したい場合は、 MTEntries タグで lastn という属性を使います。
<MTEntries lastn="15"> ... </MTEntries>
たとえば 7 日間を選んだ場合、7日間というのは、今日からさかのぼった過去の7日間を指し、 エントリーを投稿した日から過去7日間という意味ではありません。 したがって過去7日間(7日目を今日として)の3日目に投稿した場合は、その3日間の投稿がメイン・インデックスにリストされます。
また、表示する日数に指定する「1日間」とは、あなたがサイトを再構築した(エントリーを投稿した)時点からさかのぼった24時間を指します。 今日がはじまる夜中の12時から今現在までの時間という意味ではありません。 たとえば、インデックスに表示する日数に「 1 」日間を指定し、午後6時にエントリーを投稿したとすると、そのエントリーはインデックス・ページに翌日の午後5時59分まで表示されます。
これは必須フィールドです。
ブログの日付と時刻に用いる表示形式を指定します。具体的には、月と週の名前、午前、午後の呼び方が異なってきます。
Movable Typeは、エントリーのテキストにさまざまなフォーマット・オプションを適用することができます。 たとえばデフォルトの変換では、段落を <p> と </p> タグの間で囲み、改行を <br> タグに変換します。 テキスト・フォーマットの設定は、エントリーごとにカスタマイズできます。つまり、あるフォーマット・オプションをあるエントリーに指定し、別のフォーマット・オプションを別のエントリーに指定することができます。 新しいエントリーの作成や既存のエントリーの編集をする際、エントリーごとにフォーマットを適用したい場合は、「 テキスト・フォーマット 」に指定します。 ブログの設定の「 新規エントリーのデフォルトのテキスト・フォーマット 」の値は、「 テキスト・フォーマット 」のデフォルト値を変更します。 作業を楽にするため、あなたが最もよく使うテキスト・フォーマットのオプションを選択してください。
<$MTEntryExcerpt$>タグを使うときに、エントリーの概要が未設定の場合は、概要がエントリーの最初の N 個の文字から自動的に生成されます。デフォルトの文字数は 40 です。
あなたのブログの投稿者がメインの「 編集メニュー 」にアクセスすると、最初のメッセージに続き、マニュアルへのリンクと紹介のテキストが表示されます。 この最初のメッセージは「 表示されるメッセージ 」の設定フィールドで変更できます。ブログの更新事項などをメッセージに含めることもできます。
ここでは、あなたのブログのコンテンツに適用するクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを選択できます。 入手可能なライセンスについては、 http://creativecommons.org/learn/licenses/ にアクセスしてください。 ライセンスを選択すると、ブログのインデックス・ページが選択したライセンス情報を含む形で自動的に更新され、同じメタデータがあなたのRSS 1.0フィードに、機械読み取り可能なフォーマットで追加されます。
注意事項:クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの条件下でコンテンツを公開し、誰かがあなたの申し出た条件を受け入れた場合、ライセンスを破棄することはできません。 もちろん、気が変われば、常にコンテンツを非公開にすることも、ブログの将来のエントリーを、新しいライセンスまたは完全な著作権保護下で公開するように指定することもできます。 クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの詳細については、 http://creativecommons.org/learn/licenses/fullrights にアクセスしてください。
Movable Typeを使うと、複数のアーカイブのタイプ(種類)を選択できます。 たとえば、パーマリンク(permalink)を作るなど、アーカイブされたエントリーにリンクするとき、あるいはマスター・アーカイブ・インデックスを作成するとき、優先するアーカイブの方法をシステムに伝える必要があります。これはデフォルトのアーカイブ・タイプと見なすこともできます。 このデフォルト値は常に変更できます。
アーカイブのタイプ(下記「 Archive Frequency(アーカイブの頻度) 」を参照)を何も選択しなかった場合は、「 優先するアーカイブのタイプ 」に「 アーカイブはない 」を選んでください。
weblogs.comとblo.gsは最近更新されたブログを追跡するサービスです。Movable Typeはこれらのサービスにウェブサイトが変更したことを通知するため、そのサーバーにXML-RPC pingを送ります。 これらのサービスはpingを受信すると、前回あなたのサイトからpingを受信した以降にサイトが変更されたかどうかチェックします。 変更されている場合、サイトは更新済みとマークされます。
サイトでエントリーを投稿するたびに、Movable Typeからweblogs.comとblo.gsへサイトの更新通知を自動的に出したい場合は、該当するボックスをチェックします。
weblogs.comとblo.gsのほか、同様の機能を提供するサービス・サイトもあります。 こうしたサービス・サイトがweblogs.comのXML-RPC pingのインタフェース (http://www.xmlrpc.com/weblogsCom)をサポートしている場合は、そのXML-RPCサーバーのURLを「 他のサイト 」ボックスに加えると、サービスが利用できます。 複数のサイトを加える場合はURLを改行で区切ってください。
Movable Typeを購入していただいた場合は、movabletype.jpの「最近の更新」のブログ・リストにあなたのブログが表示されます。 購入していただくと、 Recent Updatedキー に入力できる独自のキーを発行しています。 Movable Typeはサイトが更新されるたびに、このキーをmovabletype.jpに送ります。すると、あなたのサイトが最近更新されたとマークされます。
たとえば、 <MTGoogleSearch> を使ってサイトにGoogleの検索結果を一覧表示するなどのGoogleのAPI機能を使う場合は、GoogleのAPIキーを http://www.google.co.jp/apis/で登録し、取得したAPIキーをこのフィールドに貼り付ける必要があります。 このキーは、GoogleのAPI機能を使うたびにGoogleのサーバーに送られます。
ブログに新しく投稿すると、Movable Typeは、そのエントリーに外部のサイトとつながるリンクがあるかどうか探すことができます。 Movable Typeは次にそれらのサイトのトラックバックping URLを検出しようと試み、自動的にトラックバックpingをそれらのサイトに送ることができます。このときの方法は、あなたが自らトラックバックURLを検出し、手動で入力するのと同じ方法です。
このオプションがトラックバックを使う作業のすべてを引き受けます。 いつもの方法でパーマリンクにリンクする以外は、Movable Typeが面倒な作業を処理してくれます。 「 Pinging... (ping中)」画面が、pingされているサイトを通知します。
コメント投稿を許可しているサイトでは、外部の認証システムで登録された読者だけのコメントを許可する場合、読者を登録させずコメントを許可する場合、または登録および未登録の読者からのコメントを許可する場合が考えられます。 コメントを参照してください。このオプションは、TypeKeyなどの外部の認証システムによって認証されていない読者のコメントを受け入れるかどうかを指定します。 認証されていない読者からのコメントを受け入れる場合、読者に対し完全に匿名でのコメントを許可することも、認証手続きなしで名前とメールアドレスの入力を義務づけることもできます。ただし、後者の場合でも、名前やメールアドレスが正しいかどうかの保証はありません。
このボックスをチェックすると、コメント投稿者はコメントの投稿時に名前とメールアドレスを入力するよう要求されます。 このボックスをチェックしないと、コメント投稿者は匿名でコメントを投稿できます。
コメントの事前確認がオンになっていると、未登録の読者からのコメントはブログの所有者が承認するまで、サイトに表示されません。この事前確認は個々のコメントに適用されます。
このオプションを使うと、外部の認証サービスから提出されたコメント投稿者のID情報を受け入れ管理できます。 このオプションをオンにしただけでは、未登録の読者からのコメント投稿を防ぐことはできません。完全に防ぐには、「未登録の読者からのコメントを受けつける」のオプションもオフにする必要があります。 この機能を有効にするには、下記の「TypeKeyトークン」を必ず入力してください。 これは、あなたのサイトをTypeKey認証サービスで特定するためのIDになります。
コメント登録がオンになっていると、登録されたユーザーのコメントは2通りの方法で扱うことができます。このオプションがオフになっていると、新しいユーザーのコメントはあなたが各ユーザーを手動で承認するまで、一時的な保管場所に移動します。承認されたユーザーの次回からのコメントは、直ちに(自動的に)表示されるようになります。 このオプションがオンになっていると、コメント投稿者は自動的に承認されますが、後からこのコメント投稿者のコメントを禁止することもできます。
新しいコメント投稿者を承認するには、Movable Typeにログインし、画面の左側にある「コメント投稿者」ボタンをクリックします。 コメント投稿者を選択して、「掲載許可」と書かれた緑のボタンを押します。 このアクションによって、選択したコメント投稿者の保留されたコメントはすべて表示されるようになり、そのコメント投稿者の将来のコメントも投稿後、直ちに表示されるようになります。 代わりに、赤い「掲載不可」ボタンを押すと、コメント投稿者の保留されたコメントは削除され、そのコメント投稿者は、後からあなたがそのコメント投稿者に対して「掲載許可」ボタンを押さない限り、サイトへのコメントの投稿は禁止されます。
「自動的な承認」は、 登録された コメント投稿者にだけ適用されます。
通常、ブログの所有者がコメント登録を義務づけている場合、コメント投稿者のメールアドレスはブログに通知されません。 これはコメント投稿者のプライバシーを保護するための措置ですが、ブログの所有者はコメント投稿者のTypeKeyのIDページを参照すれば、そのコメント投稿者のIDを確認できます。
各コメント投稿者のメールアドレスをTypeKeyから提供してもらう場合は、このオプションをオンにします。 オンにすると、ユーザーはサインインしたときに、メールアドレスを通知するか、隠したままでコメントの投稿をキャンセルするか、のいずれかを選択できます。
ブログの読者からのコメントに適用されるテキスト・フォーマットを指定します。 たとえば「 改行を変換 」では、段落を <p> と </p> タグの間で囲み、改行を <br> タグに変換します。 ここで選択したオプションは、システムのすべてのコメントに適用されます。 テキスト・フォーマット機能は、コメントの除去機能で無害化された後に適用されます。
ブログで使うアーカイブの頻度および種類を指定します。 複数のアーカイブの種類を選択できますが、アーカイブの種類ごとにテンプレートを定義する必要が生じます(「テンプレート」を参照)。 複数のアーカイブの種類を選択すると、再構築する対象のファイルが増えるため、処理速度が落ちます。また、余分なファイルがシステム上に割り当てられたの占有するようになります。
ブログのアーカイブ機能を使わない場合は、アーカイブの種類を選択する必要はありません。すべてのボックスをオフのままにしておいてください。
選択したアーカイブの種類/頻度ごとに、そのアーカイブの種類に適用するアーカイブ・テンプレートを複数割り当てることができます。 たとえば、月毎のアーカイブに対し、エントリーを月毎にまとめて見せてくれるページと、月毎にカレンダー表示するページの2種類の表示形式を作成することができます。 あるいは異なるテンプレートを使って、アーカイブをハイテク風にも手作り風にも見せることができます。
これを利用すると、標準のMovable Typeタグを使ってアーカイブ・ファイルの名前/パスをカスタマイズできます。 この機能によって、アーカイブのディレクトリ構造と階層を確立できます。 設定画面の右側にあるボックスで、使用する各 アーカイブの種類 に対し、 アーカイブ・ファイル・テンプレート を定義します。
デフォルトで個々のアーカイブ・ファイルには、エントリーのタイトルに応じて名前が付けられます。たとえば、'Our Magnificent Day at the Beach(ビーチでの素晴らしい日)'というタイトルのエントリーには'our_magnificent.html'などのファイル名が付けられ、エントリーの作成月に基づき'2004/05/our_magnificent.html'というディレクトリに保存されます。 (Movable Typeの以前のバージョンを使っているユーザーは「ブログの設定」で下位互換性のファイル名を選択することができます。)
ただし、このアーカイブのパスの名付け方を変更したい場合もあるでしょう。
たとえば、アーカイブが属するカテゴリー別にアーカイブの階層を作りたいと考えることもあるでしょう。 本 のカテゴリーに属するすべてのエントリーをbooks/ というディレクトリに入れたい場合などです。 この場合は 個別 のアーカイブに、以下の アーカイブ・ファイル・テンプレート を使います。
<$MTEntryCategory dirify="1"$>/<$MTEntryID pad="1"$>.html
最後の例になりますが、デフォルトで Weekly(週別) アーカイブは、その週の最初の日だけを使って、たとえば、 week_2002_01_06.html のように名付けられます。 ファイル名に週の最初と最後の日付を入れたい場合は、 Weekly アーカイブに、以下の アーカイブ・ファイル・テンプレート を使います。
week_<$MTArchiveDate format="%Y_%m_%d"$>-<$MTArchiveDateEnd format="%Y_%m_%d"$>.html
アーカイブ・ファイル・テンプレート は、Movable Type標準のテンプレート・タグのサブセットを使って定義します。 以下のタグが アーカイブ・ファイル・テンプレート に使えます。
注: アーカイブ・ファイル・テンプレート を使うときは、アーカイブ・ファイルに使うファイルの拡張子を必ず追加する必要があります(上の例を参照)。 「 アーカイブ・ファイルの拡張子 」に指定したファイルの拡張子は使われません。
あなたのブログのエントリーに、特定のIPアドレスからのコメント投稿やトラックバックpingを禁止するには、「 ブログの設定 」画面のひとつである「禁止IP」画面を使います。
禁止IP機能は完全に有効ではなく、あなたのサイトに真のセキュリティをもたらす機能でもありません。IPアドレスは必ずしも1人のユーザーだけに対応しているわけではないからです。 IPアドレスはISPによってダイナミックに割り当てられることが多いので、ユーザーのIPアドレスはセッションごとに異なる可能性があります。 また逆に、図書館など公共機関にある複数のコンピューターはすべて同一のIPアドレスを使っていることが多いですが、そのコンピューターを使っているユーザーは不特定多数です。
こうした公共の場所のIPアドレスを禁止するには注意が必要です。
禁止IPアドレスを新たに追加するには、禁止したいIPアドレスを「 IPアドレス 」ボックスに入力し、「 リストに追加 」ボタンを押します。 現在禁止されているIPアドレスを削除するには、「 禁止IPアドレス・リスト 」から該当するIPアドレスを見つけ、その横にあるチェックボックスをチェックして、「 削除 」ボタンをクリックします。